高橋敦が実力をチェック
あらゆる要素がハイレベル − JVC×ビクタースタジオのモニターヘッドホン「HA-MX100-Z」
録音スタジオのモニターヘッドホンはエンジニアだけではなく、ミュージシャンが自身や他の演奏をリアルタイムでモニターしながら演奏し録音するのにも使われる。それを想像すると、本機のベースの感触はリズムと音程を正確に届けてくれそうで、ミュージシャンが演奏しやすそうだ。
また、低音の太さや厚みは控えめだが、弾かれている音程によってそれらがふらつくことがないこともポイント。例えば音程を下降していくフレーズで、中ほどの音程の音だけ膨らむとか最低音に近付くにつれて音が薄れるとか、低域の中での凸凹がない。もちろん演奏の意図や楽器の癖で音源の方に凸凹があればそれはそのまま再現するが、ヘッドホン側で凸凹にしてしまうことはない。エンジニアにとってもプレイヤーにとってもリスナーにとっても嬉しいところだ。
音場の広がりは、ハイエンドヘッドホンとして最上級とは言えないが、そもそもそこを苦手とするモデルが多い密閉型スタジオモニターの中では上位クラス。開放型と比べたりしなければ不満を感じることはないだろう。
「ハイレゾ対応とは?」 − その本当の意味合いをレコーディングとオーディオというふたつの現場のスペシャリストが突き詰めることで生まれたこのヘッドホンは、リスナーにとっても意義深いものとなることだろう。
また、低音の太さや厚みは控えめだが、弾かれている音程によってそれらがふらつくことがないこともポイント。例えば音程を下降していくフレーズで、中ほどの音程の音だけ膨らむとか最低音に近付くにつれて音が薄れるとか、低域の中での凸凹がない。もちろん演奏の意図や楽器の癖で音源の方に凸凹があればそれはそのまま再現するが、ヘッドホン側で凸凹にしてしまうことはない。エンジニアにとってもプレイヤーにとってもリスナーにとっても嬉しいところだ。
音場の広がりは、ハイエンドヘッドホンとして最上級とは言えないが、そもそもそこを苦手とするモデルが多い密閉型スタジオモニターの中では上位クラス。開放型と比べたりしなければ不満を感じることはないだろう。
「ハイレゾ対応とは?」 − その本当の意味合いをレコーディングとオーディオというふたつの現場のスペシャリストが突き詰めることで生まれたこのヘッドホンは、リスナーにとっても意義深いものとなることだろう。