【特別企画】連続レビュー第2回
単体でここまでできる! Cocktail Audio「CA-X40」のミュージックサーバー機能を使い倒す
■大型ディスプレイをHDMI接続して快適操作
本機を便利に使うための機能の1つに、HDMIによる映像出力がある。HDMIで外部ディスプレイと接続し、リモコンの「SCREEN」ボタンを押せば、ディスプレイ側に画面が切り替わる。
外部ディスプレイで表示を行う場合も、本体ディスプレイと画面デザインが変わることがなく、これがかなり使いやすい。操作するたびにいちいち本体ディスプレイに近付かなければならないとなると、快適な音楽再生とは言えなくなってしまう。試聴位置と本体が離れている場合は特に、画面の大きさは操作のしやすさに直結する。
CA-X40と筆者宅にあった27インチのモニターを接続してみた。本体の5インチディスプレイと比べてみると、画面サイズの差は一目瞭然である。これならば、目を凝らす必要もなく、目当ての機能にアクセスできる。本体ディスプレイでは小さすぎるように感じたアルバムの6枚×3タイル表示も、見やすさと情報量を両立できる。
再生中の音源情報も非常に見やすい。手元のタブレットに表示させるのともまた違った存在感がある。Music DBだけでなく、Browserからの選曲も視認性が上がるおかげでやりやすくなる。
こちらはモニターと組み合わせた際のシステム全景。今回使ったモニターは27インチだったが、例えばリビングで40インチ超のテレビと繋げて使えば、さらに目で見て楽しいシステムが出来上がるに違いない。
■使い勝手にも音質にも妥協しない、オールインワン・サーバー
CA-X40は、CDのリッピング機能まで備えたミュージックサーバーでありながら、専用のコントロールアプリは用意されていない。Music DBをはじめとする本機の機能にアクセスするためには、基本的に本体で操作を行うことになる。
本体からの操作だけで大丈夫だろうか? と思いつつ今回試用したのだが、それは杞憂だった。CA-X40は「本体で完結することを真剣に突き詰めた操作性」を実現しているのだ。5インチという画面サイズは視認性と情報量の両面で、視聴位置からスムーズに操作が可能なサイズだと言える。本機のディスプレイは、見た目の豪華さに寄与するだけのおまけではない。
CDをデータ・ライブラリ化して快適に聴くというだけなら、リッピングの際に最低限の自分ルールを適用すれば、本当に本機だけで全てが完結する。それも、一体型の製品としては非常に高いレベルのユーザビリティーを実現しながらである。CA-X40はネットワークオーディオのシステムの中の1要素というよりも、あくまでそれ自体で完結した機器と捉えるのが良さそうだ。
ところで筆者は常々、ネットワークオーディオプレーヤーにはディスプレイなど必要ないと考えてきた。情報量も本体で可能な操作性にも乏しく、かつ、多くの場合でサイズが小さすぎて視聴位置からの操作が難しいため、結局手元のコントロール端末しか使わなくなるからだ。
一方で、画面とリモコンで操作したいという需要が根強く存在することも承知している。しかし、それをきちんと叶えようにも、本体のディスプレイでは画面サイズに大きな制約があり、視認性を高めるにも限界がある。それなら素直に映像出力でも設けた方がよほどいいのではないか、とも思っている。その点、5インチという画面サイズの中で操作性を突き詰め、さらに映像出力も可能なCA-X40のコンセプトは、リモコン操作を望むユーザーにとっては至れり尽くせりだと言える。ディスプレイを接続すれば、さらに大きな画面を使って操作ができる。
ただ、画面サイズを大きくできるとしても、リモコン操作とタブレットなどによるタッチパネルの操作とでは差があることも確かだ。CA-X40がリッピングしたCDからハイレゾ音源までをMusic DBから一元的に扱えることを考えると、全機能を網羅した純正のコントロールアプリが欲しくなる。現時点で汎用アプリやブラウザからの操作にも対応しており、将来的な純正アプリの登場にも期待したい。
◇
2回にわたってCA-X40のプレーヤー機能とサーバー機能を紹介してきたが、本機は再生機器として良好な音質を有し、ハイレゾ音源への対応も万全だ。ネットワークオーディオの一通りの機能をオールインワンで備え、しかもリモコンからの操作で快適に使いこなせる。シンプルかつ高音質でネットワークオーディオを楽しみたい、でも使い勝手にも重視したいというユーザーには、有力な選択肢になるだろう。
特別企画 協力:ゴールドムンド・ジャパン
本機を便利に使うための機能の1つに、HDMIによる映像出力がある。HDMIで外部ディスプレイと接続し、リモコンの「SCREEN」ボタンを押せば、ディスプレイ側に画面が切り替わる。
外部ディスプレイで表示を行う場合も、本体ディスプレイと画面デザインが変わることがなく、これがかなり使いやすい。操作するたびにいちいち本体ディスプレイに近付かなければならないとなると、快適な音楽再生とは言えなくなってしまう。試聴位置と本体が離れている場合は特に、画面の大きさは操作のしやすさに直結する。
CA-X40と筆者宅にあった27インチのモニターを接続してみた。本体の5インチディスプレイと比べてみると、画面サイズの差は一目瞭然である。これならば、目を凝らす必要もなく、目当ての機能にアクセスできる。本体ディスプレイでは小さすぎるように感じたアルバムの6枚×3タイル表示も、見やすさと情報量を両立できる。
再生中の音源情報も非常に見やすい。手元のタブレットに表示させるのともまた違った存在感がある。Music DBだけでなく、Browserからの選曲も視認性が上がるおかげでやりやすくなる。
こちらはモニターと組み合わせた際のシステム全景。今回使ったモニターは27インチだったが、例えばリビングで40インチ超のテレビと繋げて使えば、さらに目で見て楽しいシステムが出来上がるに違いない。
■使い勝手にも音質にも妥協しない、オールインワン・サーバー
CA-X40は、CDのリッピング機能まで備えたミュージックサーバーでありながら、専用のコントロールアプリは用意されていない。Music DBをはじめとする本機の機能にアクセスするためには、基本的に本体で操作を行うことになる。
本体からの操作だけで大丈夫だろうか? と思いつつ今回試用したのだが、それは杞憂だった。CA-X40は「本体で完結することを真剣に突き詰めた操作性」を実現しているのだ。5インチという画面サイズは視認性と情報量の両面で、視聴位置からスムーズに操作が可能なサイズだと言える。本機のディスプレイは、見た目の豪華さに寄与するだけのおまけではない。
CDをデータ・ライブラリ化して快適に聴くというだけなら、リッピングの際に最低限の自分ルールを適用すれば、本当に本機だけで全てが完結する。それも、一体型の製品としては非常に高いレベルのユーザビリティーを実現しながらである。CA-X40はネットワークオーディオのシステムの中の1要素というよりも、あくまでそれ自体で完結した機器と捉えるのが良さそうだ。
ところで筆者は常々、ネットワークオーディオプレーヤーにはディスプレイなど必要ないと考えてきた。情報量も本体で可能な操作性にも乏しく、かつ、多くの場合でサイズが小さすぎて視聴位置からの操作が難しいため、結局手元のコントロール端末しか使わなくなるからだ。
一方で、画面とリモコンで操作したいという需要が根強く存在することも承知している。しかし、それをきちんと叶えようにも、本体のディスプレイでは画面サイズに大きな制約があり、視認性を高めるにも限界がある。それなら素直に映像出力でも設けた方がよほどいいのではないか、とも思っている。その点、5インチという画面サイズの中で操作性を突き詰め、さらに映像出力も可能なCA-X40のコンセプトは、リモコン操作を望むユーザーにとっては至れり尽くせりだと言える。ディスプレイを接続すれば、さらに大きな画面を使って操作ができる。
ただ、画面サイズを大きくできるとしても、リモコン操作とタブレットなどによるタッチパネルの操作とでは差があることも確かだ。CA-X40がリッピングしたCDからハイレゾ音源までをMusic DBから一元的に扱えることを考えると、全機能を網羅した純正のコントロールアプリが欲しくなる。現時点で汎用アプリやブラウザからの操作にも対応しており、将来的な純正アプリの登場にも期待したい。
2回にわたってCA-X40のプレーヤー機能とサーバー機能を紹介してきたが、本機は再生機器として良好な音質を有し、ハイレゾ音源への対応も万全だ。ネットワークオーディオの一通りの機能をオールインワンで備え、しかもリモコンからの操作で快適に使いこなせる。シンプルかつ高音質でネットワークオーディオを楽しみたい、でも使い勝手にも重視したいというユーザーには、有力な選択肢になるだろう。
特別企画 協力:ゴールドムンド・ジャパン