<山本敦のAV進化論 第98回>
“全録レコーダー”でオリンピックを徹底攻略。パナソニックの最新「全自動ディーガ」を試す
目当ての競技や選手が活躍する試合はできればフルで観戦したいところだが、ビジネスマンの時間は有限。特に予選などはニュースやダイジェスト番組で見られれば十分という場合もある。全自動ディーガなら、全録でキャッシュした番組から、選手の名前やオリンピック関連の話題をシーン単位で検索し、オイシイところを効率よく押さえておくという使い方ができる。
BRX7020は元々8基のチューナーが全録用に割り当てられていて、ほか2基のチューナーは通常録画用のものになる。通常録画では「おまかせ録画」を併用し、全録対象に設定していない局で放送されたメダル獲得選手のインタビューや競技のダイジェスト番組も逃さずチェックする、という使い方ができる。
BRX7020は、専用視聴アプリ「Panasonic Media Access(以下:メディア・アクセス)」によるスマホやタブレットを活用したリモート視聴にも対応するレコーダーだ。
もともとリモート視聴はスポーツ番組のライブ放送をチェックするときに大きな効果を発揮するもので、全録との相性が抜群に良い。ノーチェックだった新星選手が現れたり、比較的マイナーな競技で日本の選手がメダルを獲得することもあるオリンピックでは、全録機能が大活躍する。朝のニュースで予期せぬメダル獲得の朗報が飛び込んで来た後、通勤列車で競技の録画をチェックすることができたらとても便利だ。
パナソニックが「外からどこでもスマホで視聴」と名付けているリモート視聴機能は、2016年夏現在に発売されているBDレコーダー“ディーガ”の全製品で対応しているほか、USB-HDDに録画ができるテレビ“ビエラ”シリーズの新型機種の一部、並びにポータブルテレビの“プライベート・ビエラ”もTD6/TD5シリーズ、D6/E6/E5F6/F5シリーズでも使えるので、ぜひオリンピックを機会に活用してみてはいかがだろうか。
■全自動録画の設定は確かにカンタン
“全自動”を標榜するBRX7020は、全録のセットアップがとにかく簡単なレコーダーだ。同じ全録に対応する従来機「DMR-BRX6000」世代では、そのセットアップに諸々合わせて16ステップも必要だったが、これが何と「3ステップ」にまで短縮されている。
はじめにリモコンから郵便番号を入力して「放送エリア」を指定。受信チャンネルを決めたら、あとは全録の対象にする局を選ぶ。そして最後に画質(録画モード)を決定するというステップだ。録画モードはプリセットで「5倍」「8倍」「15倍」が並んでいるが、詳細設定から他の録画モードにも変更できる。