<山本敦のAV進化論 第98回>
“全録レコーダー”でオリンピックを徹底攻略。パナソニックの最新「全自動ディーガ」を試す
なお10チャンネルのうち、まるごと録画ができるBS/CSは最大5チャンネルまで。8チャンネルを自動録画にすれば、通常録画は最大3番組まで可能だが、通常録画のチューナー2基を全録に振り分けた場合は、2番組同時録画ができなくなるだけでなく、リモート視聴やブルーレイディスクの再生とバッティングする可能性が出てくるので注意だ。
24時間も録画は不要という場合は、「おすすめ設定診断」の機能から、よく見る曜日の特定の時間帯だけを全録の対象に指定して無駄を削ることができる。
内蔵HDDの7TBは全録用と通常録画用に割り当てられているが、より全録の時間を延ばしたり、画質を高めたい場合は全録に使うHDDの容量を増やすことも考えたい。
全録のコンテンツは古いものから順に上書き消去される。容量が足りなく感じられるようであれば、外付けのUSB-HDDを増設して最大4チャンネル分の自動録画をこちらでまかなう方法もある。
■シーン再生で選手の活躍をピンポイントにチェック
長時間録画モードの画質をチェックしてみた。最低画質の15倍(1.6Mbps)でも思いのほか被写体の輪郭は破綻しないが、特に動きの激しい動画はノイズが目立つ。
メダル獲得の瞬間など、競技の名シーンをあとからブルーレイディスクに残すことも考えると、元ソースの画質が良くなければアーカイブの価値が下がってしまう。DRとまでは行かなくても、スポーツ系は5倍(4.8Mbps)程度以上に設定しておくのが賢明だ。
BRX7020には、特定のジャンルごとに録画モードを決定できる機能があるので、例えば「スポーツは5倍、ニュースやバラエティは15倍」という具合に設定を切り分ける使い方もありだ。キャッシュして消すことが前提なら、ニュース系や情報番組は15倍でも十分に見られる。
クラブ・パナソニックのインターネットサービス「ディモーラ」のプレミアム会員に登録すると使えるようになる「シーン再生」は、ディーガのユーザーならぜひ活用すべき機能だ。2017年3月31日まで、シーン再生を含む月額300円の有料サービスが無料で使えるキャンペーンも実施されている。