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ピュアな音を楽しめるハイエンドモデル

ロングセラーモデル、ゼンハイザー「IE 60」の“いまの実力”とは? 最新ハイレゾ音源で検証

公開日 2016/08/19 10:30 山本 敦
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国内、海外ともにまだ現在ほどハイレゾという言葉が浸透していなかった2011年秋に、ゼンハイザーのイヤーモニター「IE 60」は発売された。どんな音楽も原音を忠実に再生するイヤホンとして高い評価を受けるイヤーモニターと、最新のハイレゾ音源や音楽配信サービスのコンテンツとの相性を今回はじっくりと検証してみたい。

ゼンハイザーのハイエンドイヤーモニター「IE 60」

まずは本機がどんなイヤホンなのか、概要をおさらいしておこう。

マットブラックを基調に、ブランドロゴなどにゴールドのパーツをあしらったことによる高級感は、本機がプレミアムブランドのゼンハイザーが誇るハイエンドイヤーモニターであることの証明だ。軽量ながらも耐久性の高いハウジングに、ネオジウムマグネットを採用するダイナミックドライバーを搭載。装着スタイルは通常の掛け方とループ掛けのどちらも選べる。ループ掛けをサポートする樹脂製のイヤーフックが付属する。

ハウジングは密閉型。ブラックを基調にゴールドのブランドロゴなどアクセントを加えている

ループ掛け用のサポーターも付属する

ケーブルの着脱交換に対応する上位の「IE 80」と違って本機のケーブルは固定式だが、それはつまり、ゼンハイザーが理想とするサウンドをまとめこんだハイエンドイヤーモニターの完成形であるからだ。5,000円〜1万円台のイヤホンからステップアップして、ポータブルオーディオリスニングにワンランク上のサウンドを狙いたい方々にはうってつけの選択肢になるだろう。

本体に付属するイヤーピースは種類やサイズもバラエティが豊富。専用のキャリングケースは交換用のイヤーピースやクリーニングツールを格納して一緒に持ち運べる合理的なデザイン。ケース自体の堅牢性も非常に高いので持ち運びも安心だ。

交換用イヤーピースやクリーニングツールも一緒に携帯できる専用ケース

エルゴノミクスデザインによって設計された本体は、装着時のフィット感や遮音性も高いので、ポータブルオーディオプレーヤーと組み合わせてアウトドアで音楽をリスニングする際にも、外から飛び込むノイズに悩まされることも少ない。どんなリスニングシーンでもピュアでクリアな音楽を楽しめるイヤホンだ。ケーブルもしなやかで取り回しが良いので、スマホによる音楽再生の良いパートナーになってくれる。

ノズルをやや傾けた角度に配置。音道をメッシュカバーで保護している

プラグはL字型

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