連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト
新機能も追加、ソニーの電子ペーパー学習リモコン「HUIS」をAVファン目線で使いこなす
PS4の実際の操作にあたっては、HUIS側の上下左右ボタンでカーソル移動、「HOME」でメニューに移動、「BACK」で戻るといった感じになる。この際、HUISのプログラム的には例えば「BACK」であれば、キーボードの「ESC」キーを割り当てるような機器に応じた個別のカスタマイズが行われている。
また、HUIS側の画面をフリックで切り替えればキーボードも表示され、Wi-FiのパスワードやPlayStation Storeでの作品検索などの文字入力がコントローラ以上に楽に行える。なお、PS4のコントローラではなく、またPSキーがない都合上、電源のオンオフ操作はHUIS側では行えない。
AVファンとしては「Netflix」「Amazonビデオ」「hulu」といった映像配信を観るためのハードとしてPS4を利用している人も多いかもしれないが、これらのサービス目当ての利用は少し注意が必要だ。実はPS4アプリのキーボード対応は、アプリ側に委ねられているためだ。
実際に僕が試した限りでは、「Netflix」ではリモコン部の操作は問題ないがキーボードの日本語英語文字切り替えが連動しないため扱いづらく、「Amazonビデオ」もリモコンは対応するがキーボードは利用不可だった。ただ、番組を選び再生するのみならリモコンキーで早送り等もできるため十分実用的だ。「Hulu」は上下左右などの操作も含めて非対応。キーボード操作に元々対応していないという。
ひとまずPS4のハードとしてはキーボードとして認識しているので、アプリにせよ、ゲームにせよ、あとはソフト次第という訳だ。
このほかにも「HUIS BLUETOOTH CRADLE」に設けられたリモコンが行方不明になった時の呼び出し音機能も、リモコンが機器に埋もれて見つけづらくなった経験がある身としては、実用的な機能と感じる。
■「HUIS UI CREATOR」でリモコン画面を“AVファン的”にカスタマイズ
「HUIS REMOTE CONTROLLER」関連のもうひとつのアップデートが8月30日から無償提供されるPC用アプリ「HUIS UI CREATOR」だ。開発者向けにGitHubを通して先行公開はされていたものが、遂に一般ユーザーにも使える形でスタートする。
「HUIS UI CREATOR」は名前の通り「HUIS REMOTE CONTROLLER」のUIをカスタマイズするPCアプリ。「HUIS REMOTE CONTROLLER」本体だけでもある程度ボタン追加や変更が行えるが、より細かなカスタマイズが行えるようになる。