<連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト>
製品版が正式登場。ソニーの電子ペーパー搭載新機軸リモコン「HUIS」をじっくり使った
昨年7月、ソニーは“ソニー版クラウド・ファンディング”と呼ぶべき新規事業創出サイト「First Flight」(関連ニュース)をスタート。その採択プロジェクトから生まれた、電子ペーパー採用の新コンセプト学習リモコン「HUIS(ハウス) REMOTE CONTROLLER」が出資者への出荷を開始した。
これと同時に、本日2月15日より一般の購入希望者にも27,950円(税込)で販売されることになる。なお、まずは出資という形でプロジェクトを支援した1,000人に届けられ、ECサイトとしての新規購入分は予約となる予定だ。
今回、「HUIS REMOTE CONTROLLER」の発送・発売のタイミングに合わせて実機を入手できた。本プロジェクトと製品については、その存在が明らかになった時点で以前一度紹介しているが(関連記事)、今回は、実際の製品版を筆者なりにじっくり使い込んだレビューをお届けしよう。
■自由自在にカスタマイズできる、進化した学習リモコン
まず「HUIS REMOTE CONTROLLER」が何者なのかをおさらいしておこう。本機は“進化した学習リモコン”とでもいうべき製品で、電子ペーパーのディスプレイに表示するボタンや機能類をユーザーが自由にカスタマイズ(しかも既存の電子リモコンよりはるかに多彩な)できる点が大きな特徴だ。
テレビやレコーダー、アンプにSTB、プロジェクターといったAV機器に加え、照明器具やそれ以外の家電も操作可能。「テレビ用」「レコーダー用」「照明用」など機器ごとに専用の画面を自分で作り、フリックで画面を切り替えながら各機器を操作する、などといったことができる。しかも、自分が必要な機能しか配置しないなどといったカスタマイズができるのだ。
さて、製品パッケージを開くと、画面を表示した状態、つまり電源オンで姿を現す。一般的に家電製品は電源オフの状態で売っているのが当たり前なので、これに慣れた我々にはちょっとした驚きもある。だが、表示デバイスに電子ペーパーを用いる「HUIS REMOTE CONTROLLER」ならそんな配慮も必要ないのだ。
実際に手元に届いた「HUIS REMOTE CONTROLLER」を操作してみると、この製品にしかない“手触りの良さ”に気付く。本体サイズは68W×123H×24Dmm(最厚部)とちょうどスマートフォンくらいだが、手へのフィット感がなんとも絶妙だ。
テーブルの上に立てる事もできるし、置いたまま操作もできるというのは昨今のスマートフォンも見習って欲しい扱いやすさ。画面上のボタンを操作した際には「コンッ」と鳴るような操作音と、バイブで気持ち良く反応があるのも質感の良さに一役買っている。
■画面を見て簡単操作で進められるリモコンの機器登録
セットアップの流れはホーム画面の「+」ボタンを選択して、「テレビ」「オーディオ」「エアコン」など追加したい機器の種類、メーカーを選択して、実機に向けて動作テストを進めていくというもの。