<連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト>
製品版が正式登場。ソニーの電子ペーパー搭載新機軸リモコン「HUIS」をじっくり使った
「テレビ」は国内主要メーカーは対応コードがあらかじめすべて用意されている。一般的な学習リモコンでは最初にメーカー名、その次に機種名を選んで……となりがちだが、「HUIS REMOTE CONTROLLER」では、まずは「電源ON/OFF」、続いて「画面表示」と、いきなり動作テストが始まる。筆者の家のテレビは東芝のレグザ「Z10X」なのだが、そういったハードの機種名を意識する必要すらなく初期設定が進んでいく。
続いてレコーダー。筆者はソニー製、パナソニック製、東芝製と複数台のレコーダーを使っているのだが、これもテレビ同様に登録していく。設定メニューの「ブルーレイDVD」から「ブルーレイレコーダー」を選ぶとメーカー選択の画面になり、テレビのときと同じくリモコン信号のテストに入る。
最初の電源のテストで反応がない場合は次のテスト、さらにそれでもマッチングしなければ次のテスト…と、総当たり的に試していくことなり、筆者の手持ち機器ではパナソニックと東芝の製品が4回の絞り込みステップが必要だった。だが、所用時間はそれでも1分程度だ。
機器追加が完了すると「ホーム」画面から選べるリモコンのページが追加される。筆者のようにレコーダーばかり何台も登録すると区別がつきづらくなるが、そんな場合は、ホーム画面右上のボタンの「ホーム画面を編集」からリモコン名を編集できる。
■メーカーごとの独自機能にはカスタマイズと学習で対処
「HUIS REMOTE CONTROLLER」への機器登録が済んだら、早速して実際に使ってみよう。
登録した機器は「ホーム」画面のリストに並び、操作したい機器をこのリストから選ぶことになる。また、機器別のリモコン画面から左右フリックで切り替えることもできる。
なお、例えば各チャンネルの数字に地デジ/BS/CSの切り替え、データ放送の各色といったテレビのように、ボタン数が多く必要になる場合は、複数画面にわたってボタンを配置することもでき、上下方向のフリックでそれを切り替えることになる。電子ペーパーなので画面変遷にはワンテンポ遅れるが(手元の測定では1.6秒程度)、まずまず許容範囲といったところだ。
機器登録後に表示されるボタンは、その機器で一般的に用いられるボタンが並ぶ。例えば「テレビ」なら、電源ON/OFFやチャンネル変更、ボリューム、番組表、メニューといった具合なのだが……ここで問題発生。実は筆者宅のレグザZ10Xでは頻繁に使う「タイムシフト」(いわゆる“全録”機能)のボタンが、デフォルトの状態では存在しないのだ。