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ツイン・ダイナミックドライバーのハイブリッド機

ライブを聴くような生々しい再現力。Unique MelodyのカスタムIEM「MAVIS」レビュー

公開日 2016/09/05 11:47 編集部:小澤貴信
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ダンスミュージックやテクノなど打ち込み系では、MAVISカスタムの備える“低域の深み”をさらに実感する。重厚なキックドラムは音の芯とスケール感を兼ね備えていて、フロアで聴ける音の“圧”も感じさせてくれる。電子楽器ならではの超低域のベースにもしっかりと追従し、音階感も保っている。激しく動くベースラインや連打されるキックでは、やはり低域が飽和せず音が“団子”にならない。各フレーズをとてもクリアに聴き取れる。中高域のフレーズやSEを構成するシンセサイザーの音数も多い。ボーカルものでは、低域とボーカルの対比が特に素晴らしい。

高解像度かつダイレクトなサウンド。ライブを聴くような実在感が味わえる

MAVISは高解像度な描写、スケール感と実在感を兼ね備えた低域再現、自然な音場描写によって、ライブハウスの1番良い場所で音楽を聴いているような気分にさせてくれるイヤホンだ。アコースティック楽器主体の音楽や録音の良いオーディオソースをHi-Fiサウンドで聴かせてくれるだけでなく、電気楽器主体のバンドやDJプレイを音の良いライブハウスやクラブで聴いているような、スケール感、独特の臨場感も備えていると感じる。これはやはり、ダイナミックドライバー2基を低域に持ってくるという独特のアプローチと、それを踏まえたバランス感のあるチューニングが為せる技なのだろう。

これは前のMAVISユニバーサルのレビューでも書いたことなのだが、ミニチュア的な精巧な音楽再現を楽しむというよりは、ライブに立ち会うような生々しくダイナミックな音楽を楽しむほうが好みという方には、ぜひ本機のサウンドを実際に聴いてみてほしいと思った。

(編集部:小澤 貴信)

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