[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第135回】カスタムイヤホンが9,800円!? 衝撃の「CUSTOM MOLDED EARPHONES」を作ってみた
■まさかの9,800円!衝撃のカスタムイヤホン「CUSTOM MOLDED EARPHONES」を手作りしてみた
自分で作れるカスタムイヤホン、9,800円。
…という、「嬉しい」を通り越して「怪しい」レベルに衝撃のアイテムが登場した。話題になっていたのでご存知の方も多いだろう。「DECIBULLZ CUSTOM MOLDED EARPHONES」だ。
例えば「地下鉄通勤に対抗するために高い遮音性はほしいけど、しかし何万円もするカスタムイヤホンはちょっと…」みたいな方は特に気になるのではないだろうか。
通常のカスタム製作イヤホンには、専門店等で耳型を採取してもらいそれをメーカーに送付して云々といった手順の面倒さ、そのための製作期間の長さ、そして費用といった難点がある。ユーザー層拡大を狙うエントリークラスのモデルも登場してきているが、それでも手間はかかるし価格も5万・6万とかだ。
対してこのCUSTOM MOLDED EARPHONESは、ユーザーが自宅で自分でイヤホンの形状を自分の耳に合わせてカスタムでき、それが9,800円。ど…どういうことなんだ!?
早速種明かしをするとこれ、もちろん既存のカスタムイヤホン、カスタムインイヤーモニターを由来とするそれとは全く異なるタイプのカスタムイヤホンだ。だからこそ専門家の手を借りずに自分でカスタムでき、手頃な価格を実現できている。
本体だけなら普通のイヤホン。しかしそこに装着される「カスタムモールズ」がお湯で軟化する熱可塑性樹脂となっており、柔らかくして耳に押し合わせて成形すれば普通のイヤホンでは無理なレベルで個人個人にフィットさせられるというわけだ。
耳型を採取して製作するカスタムイヤーモニター系のイヤホンは全体が一体で、耳の入口付近から穴の中までを個人個人に合わせた形でぴったり遮蔽。それによって強烈な遮音性を得ている。
対してカスタムではないユニバーサル型のイヤホンは本体とイヤーピースが分離しており、イヤーピースで耳の穴を塞ぐ部分はイヤーピース交換である程度は個人個人(のサイズ)に合わせられる。しかし本体の方は万人向けに平均的な効果を得られる形状で作るしかない。
カスタムモールズイヤホンはユニバーサル型の本体から「耳の入口付近を塞ぐ役割」を切り離し、それ専用のパーツ「カスタムモールズ」を増設。そしてそのカスタムモールズを前述のように手軽に成形可能としてある。耳の穴についてはイヤーピース交換で、耳の入口の周りについてはカスタムモールズで、フィット感をベターあるいはベストに持っていける仕組みだ。ユニバーサルとカスタム、両者の中間的な手法と言えるかもしれない。イヤーピース、つまり耳の穴の中までのカスタムとなると素人作業では危険や不安を伴うだろうから、落とし所としても妥当だろう。
カスタムモールズを装着しない状態での遮音性は別に普通。そしてカスタムモールズを成形せずにそのまんま装着しても意味はない。しかし音は悪くはない。すごくよいわけでもないが、少しウォームなソフトさで聴きやすい。
自分で作れるカスタムイヤホン、9,800円。
…という、「嬉しい」を通り越して「怪しい」レベルに衝撃のアイテムが登場した。話題になっていたのでご存知の方も多いだろう。「DECIBULLZ CUSTOM MOLDED EARPHONES」だ。
例えば「地下鉄通勤に対抗するために高い遮音性はほしいけど、しかし何万円もするカスタムイヤホンはちょっと…」みたいな方は特に気になるのではないだろうか。
通常のカスタム製作イヤホンには、専門店等で耳型を採取してもらいそれをメーカーに送付して云々といった手順の面倒さ、そのための製作期間の長さ、そして費用といった難点がある。ユーザー層拡大を狙うエントリークラスのモデルも登場してきているが、それでも手間はかかるし価格も5万・6万とかだ。
対してこのCUSTOM MOLDED EARPHONESは、ユーザーが自宅で自分でイヤホンの形状を自分の耳に合わせてカスタムでき、それが9,800円。ど…どういうことなんだ!?
早速種明かしをするとこれ、もちろん既存のカスタムイヤホン、カスタムインイヤーモニターを由来とするそれとは全く異なるタイプのカスタムイヤホンだ。だからこそ専門家の手を借りずに自分でカスタムでき、手頃な価格を実現できている。
本体だけなら普通のイヤホン。しかしそこに装着される「カスタムモールズ」がお湯で軟化する熱可塑性樹脂となっており、柔らかくして耳に押し合わせて成形すれば普通のイヤホンでは無理なレベルで個人個人にフィットさせられるというわけだ。
耳型を採取して製作するカスタムイヤーモニター系のイヤホンは全体が一体で、耳の入口付近から穴の中までを個人個人に合わせた形でぴったり遮蔽。それによって強烈な遮音性を得ている。
対してカスタムではないユニバーサル型のイヤホンは本体とイヤーピースが分離しており、イヤーピースで耳の穴を塞ぐ部分はイヤーピース交換である程度は個人個人(のサイズ)に合わせられる。しかし本体の方は万人向けに平均的な効果を得られる形状で作るしかない。
カスタムモールズイヤホンはユニバーサル型の本体から「耳の入口付近を塞ぐ役割」を切り離し、それ専用のパーツ「カスタムモールズ」を増設。そしてそのカスタムモールズを前述のように手軽に成形可能としてある。耳の穴についてはイヤーピース交換で、耳の入口の周りについてはカスタムモールズで、フィット感をベターあるいはベストに持っていける仕組みだ。ユニバーサルとカスタム、両者の中間的な手法と言えるかもしれない。イヤーピース、つまり耳の穴の中までのカスタムとなると素人作業では危険や不安を伴うだろうから、落とし所としても妥当だろう。
カスタムモールズを装着しない状態での遮音性は別に普通。そしてカスタムモールズを成形せずにそのまんま装着しても意味はない。しかし音は悪くはない。すごくよいわけでもないが、少しウォームなソフトさで聴きやすい。