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【特別企画】多彩な再生に対応した先進的オーディオ

SOtM「sMS-1000SQ WE」「sMS-200」を試す - Roon対応のサーバー&トランスポート

公開日 2016/10/07 13:59 逆木 一
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sMS-200とsMS-1000SQ WEを「Roon」で検証する

試聴のために、sMS-1000SQ WEとsMS-200をセットアップする。sMS-1000SQ WEの下段は外部電源の「sPS-1000」だ。こちらも日本への導入が現在検討されているとのことで、今回は両機のポテンシャルを最大限引き出すために組み合わせた。sMS-200はRoonReadyということで、せっかくなのでサインも一緒に置いてみた。

逆木氏のオーディオルームに設置された「sMS-1000SQ WE」「sPS-1000」「sMS-200」

sPS-1000は、sMS-1000SQ WE(主電源とUSB出力用)とsMS-200を同時に接続可能。なお、sMS-200用としてはよりコンパクトなmBPS-d2sが既に発売されている(関連ニュース)。

各モデルを背面から見たところ。上から「sMS-200」「sMS-1000SQ WE」「sPS-1000」


ネットワークトランスポート「sMS-200」のハンドリング

まずはsMS-200を試す。初期設定が必要となるので、同じネットワーク上のパソコンからインターネットブラウザを開いて、本機のIPアドレスを打ち込み、設定画面を開く。とりあえずは、設定画面上の「RoonReady」と「MPD & DLNA」の2つに注目すればいい。

ウェブブラウザで表示した「sMS-200」の設定画面。設定が必要なのは基本的に赤枠で示した「RoonReady」「MPD & DLNA」の2つだ

それぞれ設定画面で、機能を有効にする。なお、組み合わせるUSB-DACには、iFI-Audio「nano iDSD」を使用している。以下の画像のように設定を行えば、各機能が使用可能となる。

まずは、sMS-200に接続したiFI-Audio「nano iDSD」を、オーディオ出力先として設定。上の画像の赤枠にチェックを入れる


次に、OpenHomeおよびDLNAのレンダラー機能を有効にする。下画像の画面の「OpenHome DLNA Renderer」にもチェックを入れる


「RoonReady」「MPD & DLNA」のアイコンがそれぞれ「Active」に変わった。これでDLNAおよびRoonReadyの再生が可能となる

さて、本機ではMPD/DLNA/OpenHome/RoonReadyといった様々な機能が使えるとはいえ、実際に使われるケースが多いのはDLNAと、その事実上の上位に相当するOpenHomeだと思われる。

そこで、まずはOpenHome対応プレーヤーとして本機を使ってみる。OpenHome対応コントロールアプリの代表としてKazooを使ってみたところ、問題なくsMS-200が機器一覧に表示され、使用可能だった。

Kazooから「sMS-200」を再生したところ


本機はOpenHomeに対応するおかげで、ギャップレス再生やオンデバイス・プレイリストなど、ネットワークオーディオプレーヤーに必要とされる機能が網羅されている。各種操作へのレスポンスやスムーズな音源の再生、安定性についてもまったく問題なく、ネットワークオーディオならではの快適な音楽再生を存分に味わうことができる。

Kazooに限らず、Androidアプリの「BubbleUPnP」など、評価の高いコントロールアプリを十全に使用可能であった。

BubbleUPnPから「sMS-200」を再生したところ


また、本機はRoonReadyプレーヤーでもあるため、Roon(Core)からデータをネットワークで受け、再生できる。設定と呼べるほどの作業は必要なく、ただ本機を有効にするだけで、Roonのユーザー・エクスペリエンスが得られるとともにDSD256を含む音源をロスレスで再生可能になる。

Roonの設定画面。出力先に「sMS-200」を設定したところ。本機がRoonReadyであることも示されている


Roonの再生確認画面。「sMS-200」からDSD256の音源をロスレス再生できていることが確認できる

さらに、本機は前述の設定画面でOpenHomeとRoonReadyの両方を有効にしておけば、両方を同時に使うことができる。例えばOpenHomeプレーヤーでの音楽再生を一時停止して、Roonの操作用アプリ「Roon Remote」から再生指示を出せば、何かしらの切り替えも必要なく即座にRoonReadyプレーヤーとして音楽を再生する。

OpenHomeとRoon/RoonReadyは少なくともユーザーレベルにおいて否定し合うものではないので、音楽を聴くスタイルに合わせて上手に組み合わせて使ってほしい。

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