[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第167回】ラジオ好き集まれ!ソニーが送る“現代のラジオ”「SRF-V1BT」の素晴らしさ
■現在のラジオに必須なのはスマホ連携!
いくらワイドFMがすごくても、ラジオを聴き尽くすにradikoの利用も必須。そしてそれだけではない。今現在「ラジオ」という大枠に含まれるものは、もはやAMやFMの地上波ラジオだけではなくなっているのだ。
例えば「声優さんのラジオ聴くのが趣味なんです」という人がいたとしよう。十中八九、彼が言う「声優さんのラジオ」には超!A&G+やニコ生、音泉といったネット放送ネット配信の番組も含まれている。そしてそれらには映像が含まれていることさえも珍しくはない。
「ラジオ」はいまや、電波であろうがネットであろうが映像があろうが「声を中心に届けるメディア全般を包括してラジオ」のような大きなフォーマットというか概念になりつつある。
となると、地上波ラジオを好音質で受信できること、つまりワイドFMだけでは現在のラジオ機としては物足りない。そこでこのモデルに装備されている外部入力が活躍する。ネットの力が必要な場合はそこにスマートフォンをつなげば良いのだ。
まず、radikoにせよ他のメディアにせよ、音声のみの王道スタイルのラジオ番組を聴く際には本機とスマホをBluetoothで接続。やはりワイヤレスは便利だし、しかもこのモデルは本体もバッテリー内蔵で完全ワイヤレスになるため、室内移動の自由度は高い。防水ではないので水周りには弱いが…
だが、超!A&G+の簡易動画付き番組やニコ生では、Bluetoothでは問題がある。Bluetooth伝送による音声の遅延だ。スマホに映る映像とラジオから聴こえる音声が明らかにずれる。気にならない気にしないというならそれでよいのだが、気になってしまう方は映像付きの場合、接続を有線に切り替えよう。もちろんケーブルは邪魔になるので、音ずれとケーブル、どちらがより気になるかをそれぞれそ判断してほしい。
■音質チェック!音質調整はラジオ的にも活躍!
さて最後に音質について確認しよう。ここまで「音質」という要素については「ワイドFMは好音質!」というワイドFM一点張りだったが、実はこのラジオ自体の音質も好ましいものだ。