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USB-DACの能力もチェック

ヘッドホンアンプ刷新で駆動力を大幅強化。最新DDFA搭載のデノン「DA-310USB」レビュー

公開日 2016/11/29 10:23 高橋 敦
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ジミ・ヘンドリックス「Stone Free」(アルバム「Valleys Of Neptune」収録版)のギターの歪みの感触はやや硬質。エッジもファジー過ぎず、むしろシャープ。この時期の彼のサウンドとしては妥当な表現だ。アンプ側で音色の濃淡や色合いを調整せず、ストレートな再現性で勝負してきているのだろう。

ハイインピーダンス・ヘッドホンも余裕で鳴らし切る

ハイインピーダンス・ヘッドホンとの組み合わせも試すべく、ゼンハイザー「HD 800」でも同じ曲で確認したが、こちらも好感触だ。SRH1840との組み合わせと比べてこちらは空間「自体が広く」なるので、空間の「使い方の広さ」もさらに際立つ。また低域の沈みの深さや高域の質感を備えた鋭さなど、HD 800だからこそ到達できる表現領域にも、アンプとして追従しそれを引き出せている。


次にSENNHEISER「HD800」と組み合わせて試聴をした
HD 800はインピーダンスが300Ωだが、ボリュームもゲイン「Mid」時の半分程度で十分な音量を確保できており、、余裕。「超」が付くハイエンドヘッドホンとの組み合わせにも対応できるアンプと見込める。


デスクトップオーディオを想定してUSB-DACの音質もチェック。アンプには同社PMA-1600NEを、スピーカーにはELAC「BS263」を組み合わせた
USB-DACとしての能力も引き続きハイレベル。同社エントリークラスプリメインアンプ「PMA-1600NE」の内蔵USB-DACと比較してみたが、空間における音像の浮かび上がらせ方といった描写の機微などに優位を感じられた。デスクトップでも、アンプ内蔵スピーカー等との組み合わせで力を発揮してくれるだろう。

しかしやはりインパクトが強いのは、ヘッドホンアンプとしての力の向上。ユーザーから求められた要素を、求められた以上にクリアしてきた秀作だ。

(高橋敦)

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