手頃な価格で確かな音質を実現
ハイコスパで人気のUSB-DAC/ヘッドホンアンプ、Soundfort「DS-200/DS-100+」を試す
■コスパの高さが話題のオーディオブランド“Soundfort”
熟練の日本人技術者が設計と開発を行い、生産拠点を中国に持つ事で驚異的なコストパフォーマンスを実現したオーディオブランドが“Soundfort”だ。
同ブランドを2014年に立ち上げた片山典之氏は、国内大手半導体商社の設計・製造受託部門の責任者として約40年のキャリアを持つエンジニア。50歳の時に長年の夢を実現すべく独立し現在に至る。詳しい経歴や製品開発の哲学については、インタビュー(関連記事)や同ブランドのウェブサイトに詳しく載っているのでご覧頂きたい。
今回取り上げるのは、USB-DAC/ヘッドホンアンプ「DS-200」と「DS-100+」の2機種だ。Soundfortではその他にもUSB-DAC内蔵の真空管アンプやデジタルアンプ、ヘッドホンアンプなど多くの製品をラインナップする人気ブランドになっている。
実は今回のレビューは個人的にも楽しみであった。なぜかというと、Soundfortの製品はインターネット上のブログやクチコミサイトでユーザーの評価が高く、品切れまで起きるほどの人気を博していたからだ。
最大のセールスポイントはその価格であることは間違いない。しかし肝心の音質や操作性はどうなのだろうか?指先で持てるような小型のものからかなりの高額製品まで、近年発売された数多くのUSB-DACを試させてもらった筆者からしても、同ブランドの製品は一度冷静に評価してみたいと思っていた。
ということで、レビュー依頼を受けた時に「はい!」と即答したのは言うまでもない。圧倒的なコストパフォーマンスを誇ると噂されている2台のUSB-DAC/ヘッドホンアンプはどのような音を聞かせてくれるのであろうか?まずはそれぞれの製品プロフィールから見ていこう。
■DS-200の製品プロフィール
「DS-200」は、同ブランドのUSB-DAC/ヘッドホンアンプの最上位モデルだ。本機の特徴をまとめサイト的に以下に列挙してみた。
・制振性に優れた小型ケースを採用
・DACチップ/USBインターフェイスチップは、それぞれTI社製「PCM1795」/SaviTech社製「SA9226」を搭載
・Windows、MACともPCM192kHz/32bit、DSDは5.6MHzのネイティブ(DoP)再生に対応
・新設計の回路基板をデジタル/アナログ独立して搭載
・スイッチングノイズ除去フィルターや大容量コンデンサを採用した電源部
・ヘッドホン端子は3.5mmステレオミニジャック
・USB入力、S/PDIF同軸、光TOSデジタル入力、光デジタル出力など充実した入出力端子
筐体(ケース)は94W×48H×123Dmmとデスクトップに手軽に設置できるサイズか。フロントパネルやケースに使用されるアルミ材は厚みのある制振性に優れるものを使用しており、指先で叩いても鳴きが少ない。
最近改めて感じるのが、CDプレーヤーのように光ピックアップで信号を読み取る機構を持たないDACやネットワークプレーヤーであっても、振動やシャーシ剛性が予想以上に音質に影響を及ぼすということだ。その意味においても本機のしっかりとした筐体は有利に作用するはずである。
ボタンは押すと“カチ”っとしっかり反応し、アルミ削りだしのボリュームノブは回した時の質感も良い。この辺りは実物を見ないと分からない部分であり、同様の外観を持ちながらシャーシはペラペラな製品も一部市場に出ている。そんな中にあってDS-200と後述するDS-100+は、どちらも筐体周りからしてそのような製品とは違い、質感も良く大いに感心した。
熟練の日本人技術者が設計と開発を行い、生産拠点を中国に持つ事で驚異的なコストパフォーマンスを実現したオーディオブランドが“Soundfort”だ。
同ブランドを2014年に立ち上げた片山典之氏は、国内大手半導体商社の設計・製造受託部門の責任者として約40年のキャリアを持つエンジニア。50歳の時に長年の夢を実現すべく独立し現在に至る。詳しい経歴や製品開発の哲学については、インタビュー(関連記事)や同ブランドのウェブサイトに詳しく載っているのでご覧頂きたい。
今回取り上げるのは、USB-DAC/ヘッドホンアンプ「DS-200」と「DS-100+」の2機種だ。Soundfortではその他にもUSB-DAC内蔵の真空管アンプやデジタルアンプ、ヘッドホンアンプなど多くの製品をラインナップする人気ブランドになっている。
実は今回のレビューは個人的にも楽しみであった。なぜかというと、Soundfortの製品はインターネット上のブログやクチコミサイトでユーザーの評価が高く、品切れまで起きるほどの人気を博していたからだ。
最大のセールスポイントはその価格であることは間違いない。しかし肝心の音質や操作性はどうなのだろうか?指先で持てるような小型のものからかなりの高額製品まで、近年発売された数多くのUSB-DACを試させてもらった筆者からしても、同ブランドの製品は一度冷静に評価してみたいと思っていた。
ということで、レビュー依頼を受けた時に「はい!」と即答したのは言うまでもない。圧倒的なコストパフォーマンスを誇ると噂されている2台のUSB-DAC/ヘッドホンアンプはどのような音を聞かせてくれるのであろうか?まずはそれぞれの製品プロフィールから見ていこう。
■DS-200の製品プロフィール
「DS-200」は、同ブランドのUSB-DAC/ヘッドホンアンプの最上位モデルだ。本機の特徴をまとめサイト的に以下に列挙してみた。
・制振性に優れた小型ケースを採用
・DACチップ/USBインターフェイスチップは、それぞれTI社製「PCM1795」/SaviTech社製「SA9226」を搭載
・Windows、MACともPCM192kHz/32bit、DSDは5.6MHzのネイティブ(DoP)再生に対応
・新設計の回路基板をデジタル/アナログ独立して搭載
・スイッチングノイズ除去フィルターや大容量コンデンサを採用した電源部
・ヘッドホン端子は3.5mmステレオミニジャック
・USB入力、S/PDIF同軸、光TOSデジタル入力、光デジタル出力など充実した入出力端子
筐体(ケース)は94W×48H×123Dmmとデスクトップに手軽に設置できるサイズか。フロントパネルやケースに使用されるアルミ材は厚みのある制振性に優れるものを使用しており、指先で叩いても鳴きが少ない。
最近改めて感じるのが、CDプレーヤーのように光ピックアップで信号を読み取る機構を持たないDACやネットワークプレーヤーであっても、振動やシャーシ剛性が予想以上に音質に影響を及ぼすということだ。その意味においても本機のしっかりとした筐体は有利に作用するはずである。
ボタンは押すと“カチ”っとしっかり反応し、アルミ削りだしのボリュームノブは回した時の質感も良い。この辺りは実物を見ないと分からない部分であり、同様の外観を持ちながらシャーシはペラペラな製品も一部市場に出ている。そんな中にあってDS-200と後述するDS-100+は、どちらも筐体周りからしてそのような製品とは違い、質感も良く大いに感心した。
次ページ高品位なパーツを多数搭載。特性を活かした設計が施される