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<山本敦のAV進化論 第129回>

オンキヨーGRANBEATの「DSDS」って何? SIMとデータプランを知っておトクなエンタメライフ

公開日 2017/04/12 10:08 山本 敦
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音楽・映像ストリーミングサービスで実験

はじめに定額制音楽配信サービスを使いながら実力を確かめてみた。AWAはモバイル通信によるストリーミングの音質をHigh(128kbps)/Normal(96kbps)/Low(64kbps)の3段階から選べる。ふだんからWi-Fiのない環境でも気兼ねなく最高音質に設定して楽しみたいところだが、データ通信の容量制限が気になってつい「Low」で妥協してしまっていた。

テストを行った環境は14時ごろ、お昼時を過ぎた都心のカフェで。通信速度は何度か計測してみて多少ばらつきはあったものの、平均すると下りが7Mbps前後を記録していた。設定をHighに持ち上げてもバッファリングやノイズの混入もなく、気持ち良くいい音でストリーミング再生が楽しめた。公称256kbpsのストリーミングとなるApple Musicのリスニングも同様に快調だ。

平日の午後14時ごろ、カフェで音楽ストリーミングを聴いてみる。客足が落ち着いてくると下りの通信速度も20Mbps近くまで伸びてきた

TIDALはストリーミング品質を最高レベルの「HiFi」に設定して聴いてみた。アルバム楽曲の頭出しにややもたつく感じはあるが、再生が始まった後はスムーズだ。音質もさすがにクオリティが高い。ただやはり店内が混雑して、ネットワークの品質が1Mbpsを割り込んでくると、頻繁にバッファリングが発生して音楽再生どころではなくなる。品質を「Normal」にすると動作はやや安定するが、AWAやApple Musicよりもストリーミングの負荷は大きめになるようで、時々再生が詰まることがあった。

TIDALは「HiFi」に設定してから楽曲を再生。20Mbps近いスループットが出ていると、再生クオリティも非常に安定する。アルバム単位でのリスニングは、曲の再生が始まると楽曲をキャッシュしてくれるようで、しばらく再生してから「時間プラン」のユーザーページをチェックしても残り時間が減らなくなった

Netflixで動画再生もチェックした。再生画質で「高画質」を選んだ場合、データ通信が安定していないとバッファリングは発生しないが、モアレやブロックノイズが盛大に表示される。むしろ「低画質」に設定した方が映像の破綻が少なく、ストリーミングも安定する。朝晩の通勤時に視聴する際には無理せず「低画質」を選んだ方がストレスがなさそうだ。

Netflixのコンテンツを画質設定を変えながら視聴

moraアプリで購入したハイレゾ音源のダウンロードも試してみたが、さすがに1.5GBのアルバム全体のダウンロードを試みると、10分経ってまだ全体の5%しか完了しない。ダウンロードの合間に通話を受けてしまうと中断されてしまうので、よほど急を要する場合以外、ハイレゾ音源はWi-Fi環境であらかじめダウンロードした方が良さそうだ。なお下り4Mbps前後のスピードが出ている環境なら、TIDALで配信されている音源は軽快にダウンロードができた。

moraで購入したハイレゾをnuroモバイルのSIMでダウンロードしようと試みた。下りの通信速度が3Mbps前後だったので、ダウンロードはなかなか進まず。やはりダウンロードについてはWi-Fi接続をメインに使った方が良さそうだ

nuroモバイル「時間プラン」の通信品質を色んなシチュエーションで計測してみたところ、朝のラッシュアワーや昼休み、集合住宅の夜間時間帯など一般的にトラフィックが混み合う時間帯ではスピードが落ちたりブレが発生することはあったものの、それ以外の時間帯では下り・上りともに10Mbps前後の速度を安定して出せていた。ハンドリングした感触からも、音楽・動画系の“使い放題”エンターテインメントコンテンツをある程度安定して楽しめるサービスと言える。

夜に自宅でスピードを計測。マンションなので夜の時間は帰宅した家族が一斉にスマホを使いはじめるせいか、トラフィックがやや混み合いだす

「時間プラン」の通信品質は多少波があるものの、朝の通勤ピーク時でもなかなかのスループットが出せていた。音楽・動画配信はストリーミング品質をコントロールすれば、まったく見られなくなることはまずなかった

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