<山本敦のAV進化論 第129回>
オンキヨーGRANBEATの「DSDS」って何? SIMとデータプランを知っておトクなエンタメライフ
■1日5時間まで好き放題使えるnuroモバイル
今回はソニー・ネットワークコミュニケーションズが提供するMVNOサービスの「nuroモバイル」から登場したデータ通信の新サービス「時間プラン」のSIMカードを借り、GRANBEATのオーディオ的な使いこなしを行ってみた。
筆者はふだん、ワイモバイルのSIMカードをGRANBEATに装着して使っている。購入した頃、データ容量を倍の6GB/月まで使えるキャンペーンを実施していたので、これが現状で月々利用できるデータ容量のマックスだ。ふだんはメールやインターネット、音楽・動画配信をたまにWi-Fi環境のない場所で利用する程度だが、仕事でテザリングを頻繁につかうようになると、月間6GBでは心もとなく感じることがある。本当はもっとデータ容量の上限を気にせずに音楽や動画配信を活用したいとも感じていた。
nuroモバイルの「時間プラン」は、毎日5時間までなら高速データ通信を毎月いくら使っても2,500円/月で利用できるところが新しい。回線はNTTドコモの4G LTEネットワークを利用しているので、GRANBEATで使う場合にもマッチする。
多くの国内大手通信会社、MVNOが提供するデータ通信プランは、1ヶ月間に割り当てられている容量を使い切ると低速通信に切り替わり、必要な場合は高速通信をオプション料金で買い足すというシステムになっている。昨年頃から各通信会社が毎月10GBを超える大容量データプランを揃えるようになってきたが、当然ながら毎月の利用料金も高くなる。
nuroモバイルの時間プランは、高速通信を5時間以上使っても上下200kbpsの低速通信は引き続き使えるし、翌日深夜0時にカウンターがリセットされる。なお通信速度の理論値は下り375Mbps/上り50Mbpsまで対応しているが、GRANBEATは下り受信時での最大速度が150Mbpsまでとなる点に注意しがち。
「1日5時間」という長さの妥当性については、ビジネスマンの1日をシミュレーションしながら決定したものであるという。内訳は「朝の通勤1時間+昼休み1時間+帰宅の通勤1時間+夜のリラックスタイムなどで2時間」という計算だ。
nuroモバイルの契約者に解放されるユーザーページでは、その日にどれぐらいの高速データ通信を使ったかが「残り時間」で確かめられるサービスもある。「今日はいつもより少し多く使っているかも?」と思ったらユーザーページにアクセスすればいい。
サービスの設定について詳細は公開されていないが、データ通信の全てが「5時間」の中味としてカウントされるのではないらしく、メールやLINEをチェックしたり、ウェブブラウジングを楽しむ範囲では残り時間のカウンターは減らないこともあった。つまりnuroモバイルの時間プランは、スマホを1日に5時間しか快適に使えないサービスではないということを念のため強調しておきたい。