USB3.0で初のガルバニック・アイソレーター
iGalvanic3.0 テクニカル・ノート ― 全てのコンピューター・オーディオ・ファイルへ向けたアイソレーターとは?
Part3:REclock2/REgenerate2/REbalance2
iFiでは、iUSB3.0機器の開発中からUSB信号(および電源)を改善する社内テクノロジーをすでに持っていました。iGalvanic3.0には、こういった開発の諸段階が取り込まれています。
これが何を意味するかというと、全てのデータフローがiUSB3.0およびiPurifier2の精密なマスタークロックによってゼロから構築され、途中の過程で再創造されるということです。
iGalvanic3.0は、ひとつではなくふたつのステージを持っています。つまり、
REclock2/REgenerate2/REbalance2が搭載されているということです。これらは極端なほどの機能ですが、コンピューター・オーディオに究極を求めると、必要になるのです。
◆オーディオファイル・レベルの電源部◆
簡易に使用できるように、iGalvanic3.0はUSBバスパワーで動作します。USB3.0ポートを使用する方が良いでしょう。
超低ノイズ・レベルの測定値は、バッテリー電源の絶縁された出力側の数値にも比肩できるものです。内部のレギュレーションは全てテキサス・インスツルメンツ社の超低ノイズ・レギュレーター回路を使って行われています。
ノイズの測定値は、500mAの負荷で0.5μV(0.0000005V)です。これに勝るのはmicro iUSB3.0だけで、iFi製以外のあらゆるUSB機器をはるかに超えています。
◆GroundLink(グラウンドリンク ※アースリンク)◆
コンピューター・オーディオ・システムは、ひとつひとつがそれぞれ異なっています。このことを理解しているからこそ、iGalvanic3.0はコンピューター・オーディオ専用に作られているのです。さまざまなアース設定に適合しなければならないのです。
グラウンドリンク・スイッチ*はシステム内のアイソレーションを最適化するために設けられています。
フル・アイソレーション (デフォルト設定=中央ポジション)
DCからRFへのソフト・グラウンドリンク (アースのないシステムでハムを回避するため=上ポジション)
RFソフト・グラウンドリンク (RFアースのないシステムでオーディオの欠落を回避するため=下ポジション)
*アースループは広く見られますが、このスイッチはアースがない場合と、アースが複数ある場合の両方に対応します
これらは、中央ポジションのフル・アイソレーションからスタートして、その後に他のポジションを試すのがいちばん良いでしょう。
◆EMI/RFIシールディングのための航空機グレードのアルミニウム◆
iGalvanic3.0は、iFiのトレードマークであるアルミニウム筐体を使用しています。このエンクロージャーは有害な電磁干渉及び無線周波数干渉(EMI/RFI)をシールドする役割を果たし、ノイズをさらに減少させます。PCからのあらゆるノイズをブロックすることで、音質は大幅に改善されます。アルミニウム以外の素材を使用すると、EMI/RFIはほとんど、あるいはまったくシールドすることができません。
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