【特別企画】ステレオ/マルチchの音質をチェック
モニターオーディオ「新Silverシリーズ」を聴く ー 旗艦機のDNA継承で進化したミドル級スピーカー
エンクロージャー内部に目を移すと、今回の新Silverではどこに何ミリ幅のブレーシング(フレーム材)を追加すれば強度が向上するかの力学計算をコンピューター解析で行った。その結果、空間容量を従来モデル比で減らさずにエンクロージャーの共振を減衰させることを達成した。
バスレフポートに空気の通り道の溝を切ったHiVe IIポートを引き続いて採用する。風切り音の軽減が目的の一つだが、同時に、ライフル銃の銃身内部に加速を高める目的で螺旋状のスリットが切ってあるのと同様にポートから押し出される空気の風速を上げる役割を担う。それがフィードバックされてユニットのピストンモーションの速度も上がる。モニターオーディオのハイスピードな音のレスポンスは、意外な着眼と工夫で生み出されていたのだ。
■独自のアプローチで小型化したラインナップを追加
同社最大のラインナップとなった以上、様々なユーザーの千差万別の生活環境、例えば比較的手狭な部屋でのリスニング等にも対応しなければならない。今回注目すべきことに、フロア型/ブックシェルフ型、さらにセンタースピーカーに、ドライバー口径とエンクロージャーの幅を抑えたスリムなモデルが新たに追加された。「Silver 200」と「Silver 50」、「Silver C150」がそれだ。
自社の研究開発室ではベストバランスで鳴っていても、家庭での再生で本来の音質を発揮できないのでは意味がない。新Silverでは、コンピューター解析を用いてエンクロージャー内のブレーシング(補強材)配置の改良や、独自のバスレフポートをさらに進化させた「HiVe IIポート」の採用が実現したが、特に上述の3機種については壁際に設置しても低域のコントロールを失わないように最適化された。
輸入商社がスピーカーの外装色を整理する現在の傾向に逆らうように、本国発売の外装色6色すべてを、受注でなく標準として用意したことにも要注目だ。全9機種に対して6色を通常モデルとして用意し、総モデル数は合計54種類となる。輸入元であるナスペックは、特に看板モデルであるSilverについて、ユーザーに幅広いの選択肢を用意することが大事だと考えているという。
■新Silverのラインナップを紹介
それでは、新Silverを構成するラインナップを紹介しよう。まずフロア型(トールボーイ型)から。最大サイズ「Silver 500」は、200mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2、100mm C-CAM RSTドライバー(ミッド)×1を搭載した3ウェイ型で旧「Silver 10」の後を継ぐ。「Silver 300」は、150mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2と100mm C-CAM RST under-hung MIDドライバー×1の3ウェイで旧「Silver8」に相当。従来ラインでも特に売れたモデルで、今回の試聴機種に取り上げた。
「Silver 200」は、130mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)×2を備えた2.5ウェイ。旧「Silver 6」に相当するが、前述のようにスリムモデルとして生まれ変わった。
ブックシェルフ型「Silver 100」は、200mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)中心の2ウェイで旧「Silver 2」のポジション。本機も従来のブックシェルフ型の特に人気モデルの後継ということで、今回の試聴機種とした。「Silver 50」は、130mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)中心の2ウェイで旧「Silver 1」に相当するが、こちらも小型化を実現。
特筆大書すべきは、センタースピーカーが2機種に増強されたことだ。より大型の「Silver C350」は150mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2基に加え、100mm C-CAM RST under-hung MIDドライバーを搭載の3ウェイ4スピーカー。今回のサラウンド試聴に起用した。「Silver C150」は130mmC-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)×2基を中心とした2ウェイ3スピーカーで、前述のスリムモデルとユニット口径が同じとなる。
バスレフポートに空気の通り道の溝を切ったHiVe IIポートを引き続いて採用する。風切り音の軽減が目的の一つだが、同時に、ライフル銃の銃身内部に加速を高める目的で螺旋状のスリットが切ってあるのと同様にポートから押し出される空気の風速を上げる役割を担う。それがフィードバックされてユニットのピストンモーションの速度も上がる。モニターオーディオのハイスピードな音のレスポンスは、意外な着眼と工夫で生み出されていたのだ。
■独自のアプローチで小型化したラインナップを追加
同社最大のラインナップとなった以上、様々なユーザーの千差万別の生活環境、例えば比較的手狭な部屋でのリスニング等にも対応しなければならない。今回注目すべきことに、フロア型/ブックシェルフ型、さらにセンタースピーカーに、ドライバー口径とエンクロージャーの幅を抑えたスリムなモデルが新たに追加された。「Silver 200」と「Silver 50」、「Silver C150」がそれだ。
自社の研究開発室ではベストバランスで鳴っていても、家庭での再生で本来の音質を発揮できないのでは意味がない。新Silverでは、コンピューター解析を用いてエンクロージャー内のブレーシング(補強材)配置の改良や、独自のバスレフポートをさらに進化させた「HiVe IIポート」の採用が実現したが、特に上述の3機種については壁際に設置しても低域のコントロールを失わないように最適化された。
輸入商社がスピーカーの外装色を整理する現在の傾向に逆らうように、本国発売の外装色6色すべてを、受注でなく標準として用意したことにも要注目だ。全9機種に対して6色を通常モデルとして用意し、総モデル数は合計54種類となる。輸入元であるナスペックは、特に看板モデルであるSilverについて、ユーザーに幅広いの選択肢を用意することが大事だと考えているという。
■新Silverのラインナップを紹介
それでは、新Silverを構成するラインナップを紹介しよう。まずフロア型(トールボーイ型)から。最大サイズ「Silver 500」は、200mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2、100mm C-CAM RSTドライバー(ミッド)×1を搭載した3ウェイ型で旧「Silver 10」の後を継ぐ。「Silver 300」は、150mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2と100mm C-CAM RST under-hung MIDドライバー×1の3ウェイで旧「Silver8」に相当。従来ラインでも特に売れたモデルで、今回の試聴機種に取り上げた。
「Silver 200」は、130mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)×2を備えた2.5ウェイ。旧「Silver 6」に相当するが、前述のようにスリムモデルとして生まれ変わった。
ブックシェルフ型「Silver 100」は、200mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)中心の2ウェイで旧「Silver 2」のポジション。本機も従来のブックシェルフ型の特に人気モデルの後継ということで、今回の試聴機種とした。「Silver 50」は、130mm C-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)中心の2ウェイで旧「Silver 1」に相当するが、こちらも小型化を実現。
特筆大書すべきは、センタースピーカーが2機種に増強されたことだ。より大型の「Silver C350」は150mm C-CAM RSTドライバー(バス)×2基に加え、100mm C-CAM RST under-hung MIDドライバーを搭載の3ウェイ4スピーカー。今回のサラウンド試聴に起用した。「Silver C150」は130mmC-CAM RSTドライバー(バス/ミッド)×2基を中心とした2ウェイ3スピーカーで、前述のスリムモデルとユニット口径が同じとなる。