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<山本敦のAV進化論 第159回>

開始迫る「新4K8K衛星放送」。初のチューナー内蔵テレビ、東芝「レグザ BM620X」の完成度をチェック

公開日 2018/06/14 08:00 山本 敦
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東芝の「TT-4K100」は新4K放送のチューナー1基のほか、地上デジタル、BS・110度CSデジタルチューナーを2基、それぞれ本体に内蔵している。別売のUSB-HDDを接続すれば4K放送の録画も可能だ。

外付けの新4K8K衛星放送チューナー「TT-4K100」

HDMI CEC接続でテレビにつなげば、テレビのリモコンのBSボタンを二度押しすると新4K放送に切り替わったり、あたかもテレビにチューナーが内蔵されているかのような使い勝手が実現する。Z20Xシリーズ以降のレグザと組み合わせれば「レグザコンビネーション高画質」機能による、さらなる映像の高画質化も期待できる。また、もしお持ちのテレビが4K対応じゃなかったとしても、4K放送のコンテンツをSD画質にダウンコンバートして表示ができるところにも注目したい。本機とテレビの組み合わせ、それぞれの環境で楽しめるコンテンツを整理すると以下のようになる。

【4K/HDR出力】
・最新の4Kレグザと4KチューナーをHDMI接続した場合
※対象機種:X920/BM620X/M520X、X910/Z810X/BZ710X/M510X

【4K/SDR出力→レグザでHDR復元】
・4Kレグザの旧機種とHDMI接続した場合
※対象機種:Z700X/M500X/Z20X/J20X/G20X

【4K/SDR出力】
・4Kレグザの旧機種とHDMI接続した場合
※対象機種:C310X

【4K/SDR出力→レグザでHDR復元/BT.709からの色域復元】
・4Kレグザの旧機種とHDMI3(HDCP2.2対応)経由で接続した場合
※対象機種:Z10X/J10X/Z9X/J9X、Z8X(HDMI4)

【4K/SDR出力→レグザで4K画素にアップコンバート】
・レグザの旧機種とHDMI接続した場合
※対象機種:Z8X(HDCP1.4対応)/XS5/X3

【SDR出力】
・レグザのハイビジョンモデルとHDMI接続した場合
※対象機種:ハイビジョンモデル

国内メーカーの中ではシャープとソニー、三菱電機が「4Kテレビ」の商品化を宣言している。また外付けの4Kチューナーについても東芝のほかピクセラ、シャープが秋に発売を予定する新製品を公開。ソニー、パナソニック、アイ・オー・データ機器は、商品化の計画があることを表明済みだ。

おそらく来年夏までには、国内テレビメーカーのほとんどが「4K対応テレビ」からBS/CS 4K放送が見られる「4Kテレビ」へのモデルチェンジを完了しているはずだ。まもなく“あたりまえ”になる4Kテレビを、ひと足先に体験できるのが東芝レグザということになる。この時期に4Kテレビへの買い換えを検討している方は、安心できる選択肢としてBM620Xシリーズを挙げておきたい。

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