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ハイレゾ再生やNCなど、多彩な機能を扱える

今度はMacBookもOK!USB-C/Lightning両対応イヤホン、パイオニア「RAYZ Pro」レビュー

公開日 2018/11/16 06:00 山本 敦
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アプリからキャリブレーションのメニューを起動する。耳にイヤーピースをしっかりと挿入してからメニューを走らせると、わずか15秒ほどで測定が完了する。

アクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能「HearThruモード」の効果は、RAYZ Plusから変わらず引き継いでいるようだ。アクティブノイズキャンセリングの消音性能は高いうえに、Complyの高遮音イヤーチップが付属してくるので鬼に金棒だ。ノイズキャンセリングヘッドホンを長時間身に着けるのが苦手という方は、ぜひRAYZ Proを試してみるとよい。

キャリブレーションには耳の形状や装着状態のチェックも含まれる

試聴時は、ノイズキャンセリングはオンに設定。その方が低音の力強さと安定感が増すという手応えがあったからだ。はじめにSpotifyのストリーミングからチェックした。

電気グルーヴの『MAN HUMAN』はスナップの効いたタイトなビートが炸裂する。むやみな味付けを加えない、ニュートラルなバランス志向のサウンドがパイオニアらしい。中低域の見晴らしは、RAYZ Plusよりもさらに良くなったように感じた。打ち込みの音源も繊細でありながら鮮烈に描かれる。

tofubeats/森高千里の『Don't Stop The Music』はボーカルの活き活きとした表情が見えてくる。高いノイズキャンセリング性能もあり、声の繊細なニュアンスの変化が手に取るようにわかる。鍵盤楽器の音色にも潤いと余韻の華やかさを感じる。

粒立ちよくほぐれるパーカッションのリズムも、広々と見渡せる音場描写に一役買っている。低いビートが深く、鋭く腹の底を突いてくる。厚みがあってパワフルなEDMやロック、ポップス系の楽曲にも力負けしないイヤホンだ。

再生アプリをオンキヨー「HF Player」に切り替えてハイレゾを聴いた。アリス=紗良・オットーのアルバム『Nightfall』からエリック・サティ作曲の「ジムノペディ:第1番」を聴くと、RAYZ Plusで聴くよりもさらに透き通った硬質なピアノの音色に息を呑んだ。しんと静まりかえった空間にふくよかで濃厚なピアノの余韻が響き渡る。メリハリの効いたコントラスト感がRAYZ Proの持ち味だと言えそうだ。

Complyのイヤーチップに交換するとボーカルの艶っぽさが花開く。アウトドアリスニングの際には積極的に使っていいと思う。

MacBookに繋いで使えば、リスニングもオフィスワークも抜群に捗る

続いて、RAYZ ProをUSB Type-C変換ケーブルに換装してMacBook Proにつないだ。App StoreからRAYZアプリをダウンロードして起動すると、メニューバーにアイコンが表示される。

MacBook Proと接続して音質や使用感を試した

アプリのユーザーインターフェースは、PCでは不要な機能を一部省いたほか、iOS版アプリからほぼそのまま操作感を踏襲している。オートキャリブレーションの手順もiOSアプリと同じで、約15秒で素速くセットアップが完了する。音楽プレーヤーのアプリケーションには「Audirvana Plus」を選使った。

次ページ音質だけでなく機能面もMacBookにマッチ

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