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「Sonos Amp」スクープレビュー! 欧米で圧倒的人気、Sonosオーディオアンプの実力とは?

公開日 2019/05/27 06:00 土方久明
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まず感心させられたのが、設定が極めて簡単なこと。Sonosアプリをスマートフォンやタブレットにインストールして、アカウントを作成、あとは電源ケーブルとスピーカーケーブルを接続して、アプリが示すとおりにいくつかの簡単な設定を行うだけでいい。

セットアップ中は分かりやすいイラストがスマホの画面に表示され、とにかくスムーズに設定できる。箱から出してから実際に使用するまでの容易さは、筆者がこれまで試した中では本機がNo.1と断言していい。素晴らしいの一言である。

Sonosの設定画面。シンプルなイラスト付き説明で、設定も簡単だ

対応するストリーミングサービスは国によっても異なるようだが、日本ではSpotify、Apple Music、Google Play Music、Amazon Music、YouTube Music、KKBOXなどに対応。AWAやANiUTaなどの日本独自のストリーミングは利用できないが、米国ではTIDALも対応している。この辺りは今後国内の利用可能なサービスが増えるよう、将来のアップデートに期待したい。今回は筆者が契約しているApple Music、Spotify、Amazonミュージックを紐付けた。


ジャンルを選ばず音楽を活き活きと鳴らし分ける

まずはサウンドクオリティを確認するために、筆者宅のスピーカーDYNAUDIO「Special Forty」と組合せて音楽を再生した。接続するのは電源ケーブルとスピーカーケーブルのみ。スピーカーターミナルは脱着式になっており、それを外すとバナナプラグが直接接続できる。このあたりの仕様もよく考えられているものだ。

土方氏のリスニングルームでSonos Ampの音質をチェック

Sonos Ampはパワフルな音調と明るい音色を持っている。音像はクッキリと明瞭な傾向で、ジャンルを選ばず音楽を活き活きと鳴らしてくれる。ポップスはチャーリー・プースを聴いたが、ボーカルが前にグイグイと出てきて、ベースには力感がみなぎる。EDM調のポップス、デュア・リパ「Dua Lipa」ではシンセサイザーの立ち上がりをクイックに再現し、グルーブ感豊かに鳴らしてくれる。

Roon readyにも対応しているので、クラシックの協奏曲、ネマニャ・ラドヴィチ「バイカ」をRoonから再生してみた。ヴァイオリンの音が色彩感に溢れ、躍動的で音楽性がある。サウンドステージも広く、ソロのヴァイオリンと背景のオーケストラの描き分けも秀逸。アンプの駆動力も問題なく、ペア45万円の上級スピーカーをしっかりと鳴らしてくれた。小型のトールボーイスピーカーでも十分駆動できるはずだ。

また、DLNAによるネットワーク再生にも対応しており、筆者のiPhoneにインストールされていた、操作アプリ「fidata APP」で再生、一時停止、曲送りといった一連の動作を行えることも確認できた。


アプリの完成度の高さに圧倒される

Sonosの魅力を決定づけるのは、アプリを含む優れたユーザビリティだ。噂には聞いていたが、やはりこのアプリ、レスポンスが早くUIもよく考えられており、圧倒的に使いやすい。

メニュー画面には「マイSonos」「参照」「部屋」「検索」「詳細」の5つのタブが並んでいて、ほぼ全ての操作がここから行える。シンプルで、初めて触れる方でも迷うことはないはずだ。

「マイSonos」には、普段聴くお気に入りの曲/アルバム、プレイリストやインターネットラジオ局を登録できる。「参照」はいわゆるソース選択で、ストリーミングサービスを選んだ場合、そのサービスの音源選択メニューが表示される。「部屋」はマルチルーム再生の操作。「検索」からは、アーティスト・曲・アルバムプレイリストなどを登録した各ストリーミングサービスから横断的に検索できる。詳細からは各機材の設定が行える。

「参照」の画面から各ストリーミングサービスや入力などを選択できる

再生手順は以下の通り。まず、SpotifyやApple Musicでお気に入りの楽曲を見つける。各々のストリーミングサービスのメニューから楽曲を探すこともできるし、検索メニューから複数のサービスを縦断して楽曲を探し、それを再生することもできる。

再生中に気になった楽曲やプレイリストを見つけたら、お気に入りとしてマイSonosに追加していけば、あとは気が向くままマイリストから音楽を再生すれば良い。SpotifyとApple Musicの音楽をそれぞれ「予約」に並べて、連続して再生することもできる。音楽を聴く作法がしっかりと考慮されていて、ライトユーザーからディープな音楽ファンまで満足するはずだ。

Sonosアプリの再生画面。右側が楽曲再生のいわゆるキューリストになっていて、様々なストリーミングサービスや音楽ファイルを横断的に予約できる

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