待望の「遮音性の高いAirPods」
アップル「AirPods Pro」速攻レビュー!完全ワイヤレスの王者がノイキャン対応、その実力とは
■iOS機器とのワンタッチペアリングも健在
iPhone 11 Proとペアリングしてみよう。iOSデバイスは最新バージョンのiOS、またはiPadOS(13.2以上)を導入していることがシステム条件とされている。Mac、Apple TVとペアリングして使う場合も、それぞれ最新バージョンのmacOS、tvOSにあらかじめアップデートしておきたい。
ペアリング方法は従来のAirPodsと一緒だ。ケースのフタを開けてiPhoneに近づけると、AirPods Proのアニメーションが表示されるので、「接続」をタップするとすぐにペアリングが完了する。ユーザーがサインインしているiCloudアカウントに紐付いているiOSデバイス、Macとのペアリングもこの時同時に行われる。
■柔らかなシリコン製イヤーチップ。iPhoneでフィット感をチェックできる
イヤホンの装着感はすこぶる快適だ。シリコン製イヤーチップのおかげで耳穴にしっかりとグリップする。従来のAirPodsも、見た目以上に装着時の安定感は高かったが、AirPods Proはさらにレベルが向上した手応えがある。混雑する電車の中などでも安心して身に着けていられそうだ。
筆者はMサイズのイヤーチップで最適なフィット感が得られたが、人によっては外耳は小さいのに耳穴は大きめだったり、耳穴の左右バランスが異なっている場合もある。ノイズキャンセリングイヤホンとしてのAirPods Proの実力をフルに発揮させるためには、自分の耳に合ったイヤーチップを正しく使いたい。そこで便利な新機能が「イヤーチップ装着状態テスト」だ。
イヤホンのペアリング完了後に、iOSの設定アプリから「Bluetooth」を選択。 “自分のデバイス” のリストに並ぶAirPods Proの右端にある「i」アイコンをタップすると、イヤホンの詳細設定の画面が立ち上がる。ここからさらに「イヤーチップ装着状態テスト」を選択しよう。
AirPods Proを装着した状態でテストを行うと、音楽が数秒流れる間にイヤホンの装着状態や選んだイヤーチップによるフィット感・遮音性の自動解析が行われる。ハウジングの中に搭載するマイクが音響状態を解析すると「装着結果」が画面に表示される。正しく装着されていない場合は黄色い文字でアラートを表示してくれる。
■ノイズキャンセリングは効果が高く、不快感が少ない
さて、AirPods Proのノイズキャンセリング機能は、ハウジングの内側と外側の両方にマイクを搭載して環境音を集め、ノイズ成分を解析して打ち消すハイブリッド方式のものだ。
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