音楽の熱を感じるエネルギッシュなサウンド
売上げ台数全米No.1を獲得!JLAB Audioの完全ワイヤレスイヤホン「JBuds Air Executive」など3機種レビュー
ケースのフタを開くとすぐにペアリングモードに切り替わり、スマホのBluetooth設定から製品名を選択するだけで簡単にペアリングが完了する。耳に装着すると本体左右のペアリング、スマホとの接続が完了したことをボイスナビゲーションが教えてくれる。
どのモデルも奇をてらうことなく、基本に忠実な装着感を実現していると感じた。またいずれも本体がとても軽いので、身につけて過ごしていることを忘れてしまうほどだった。
イヤーピースは滑らかなシリコンタイプがS/M/Lの3サイズと、独自のスカイブルーのカラーリングが特徴的なフォームタイプの「Cloud Foam」ピースが付属する。JBuds Air ExecutiveとJBuds Airには、耳に近いハウジングの側に装着して肌への当たりを和らげる「CushFit」も付属する。装着感がさらに安定するので、ぜひ積極的に使いたい。
Cloud Foamチップは遮音性能がとても高かった。JBuds Air Executiveに付けて飛行機や地下鉄の中で使ってみたが、まさしくノイズキャンセリングイヤホンに匹敵するほど、騒音を強力にシャットアウトしてくれた。リスニングシーンに合わせてシリコンイヤーチップとうまく使い分けたい。
リモコンは本体左右のサイドパネルに搭載する。JBuds Air ExecutiveとJBuds Air Sportがタッチセンサー式、JBuds Airがボタン式になる。それぞれにタップ、クリック操作への反応は鋭い。
音量のアップダウンから、ペアリングされているスマホのAIアシスタントの呼び出しまで、本体のリモコンでまかなえてしまうのは有難い。ただ、JBuds Air Executiveの場合は再生・一時停止が「右側をダブルタップ」といった具合に、最初は独特な操作コマンドを覚えるのに少し時間がかかるかもしれない。慣れればとても便利で合理的なリモコンの仕様になっていることに気がつく。各コマンドはパッケージの外箱や取説に丁寧な図解が掲載されているので、最初のうちは参照しつつ覚えたい。
本体の防滴仕様はJBuds Air SportがIP66、JBuds Air ExecutiveとJBuds AirがIP55対応になる。レスポンスの良いリモコンと併せて、汗をかく夏の屋外やスポーツシーンでの音楽リスニングにも頼もしい完全ワイヤレスイヤホンだ。
3つのイヤホンに共通するもうひとつの大事なハイライトが、本体に内蔵する3種類のイコライザープリセットだ。本体左側のリモコンを3回続けて、タッチセンサー式の場合はタップ、ボタン式の場合はクリックすると設定が切り替わる。
「JLAB Signature」はハイトーンを煌めかせて、低音を少し増強したセッティング。「Balanced」はその名の通りフラットバランスなチューニングを意識している。そして3つめのイコライザーが「Bass Boost」だ。試した限りでは必ずしもBalancedがベストというわけでもなく、音楽の種類やリスニング環境に合わせて、積極的に切り替えながら使った方が心地よくリスニングが楽しめた。ぜひ活用したい。
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