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日本での発売も近い?

AirPods Proも油断できない完成度! Amazonノイキャン完全ワイヤレス「Echo Buds」レビュー

公開日 2019/11/16 06:30 編集部:風間雄介
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意外なほどよく効くノイズキャンセル機能

Amazon Echo Budsのノイズキャンセリングは、かなり効果が高い。正直言って、最初はここまで効くとは思っていなかった。というのは、ボーズの技術を使った「ノイズ “リダクション”」を搭載している、と製品説明に書かれていたからだ。

当サイトでもすでに伝えているとおり、ボーズは自社ブランドのノイキャン対応完全ワイヤレスイヤホン「Noise Cancelling Earbuds 700」を、2020年中に発売すると表明している。そちらのモデル名が「ノイズキャンセリング」で、ニュースリリースにも「ノイズキャンセリング機能」とはっきり書かれていた。

一方でEcho Budsに使われている単語は「リダクション」という単語。リダクションは「削減する、低減する」と言う意味なので、「キャンセル」ほどの性能ではなく、少しノイズを抑える程度なのかな、と考えていたのだ。

ところが実際に機能をONにしてみると、良い意味で驚くほどの効果を発揮した。これはもう、一般的にはノイズ “キャンセリング” と言うべき効果だ。だから本稿でもそう表記している。さすがにAirPods ProやソニーWF-1000XM3ほどの効果ではないが、このくらいノイズが消えれば十分、という方は多いだろう。

Echo Budsの内部構造

外音取り込み機能は便利だがAirPods Proほどではない

さて、本機は外音取り込み機能「アンビエントサウンドモード」も搭載している。この外音取り込み量はアプリから5段階で調整でき、取り込み量を増やすと、周りの音がはっきり聞こえる。

ただし、AirPods Proのような、まるでイヤホンを着けていないかのような自然な感覚が得られるかというと、そこまでではない。ソニーWF-1000XM3ほどではないが、自分の声がくぐもって聞こえる。このため、コンビニのレジでの応対など一時的なものならともかく、装着しながら長い会話をするのは難しい。

また、これもAirPods Proとは異なり、何か食べたり飲んだり、咳払いすると、頭の中で音が不快に響く。ただし、これがカナル型イヤホンでは当たり前なのであって、それがほとんど起きないAirPods Proが優秀すぎるだけ、と考えるべきだろう。

もうひとつ私の個人的なこだわりポイントとして、ノイキャンONで歩いたとき、着地の衝撃が不快に響くかどうか、というものがあるのだが、Echo Budsは衝撃音がそれほど大きく響かないのが好印象。とはいえこれも、ほとんど着地音が気にならないAirPods Proと比べてしまうと、やや気になる。

なお、これらのノイズキャンセルや外音取り込み機能の切り替えは、左右イヤホンのタッチセンサー部に割り当てられる。このボタンアサインの自由さはAirPods Proより上で、様々な機能を自分好みにアサインできる。後ほど述べるイコライザーも含め、アプリで行える設定項目の多さ、機能の豊富さはEcho Budsに軍配が上がる。

設定項目が豊富に用意されている

左右ボタンのアサインの自由度は高い

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