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【特別企画】圧倒的なデザイン性も継承

すべて高次元な “プレミアム” ノイキャン完全ワイヤレス! Master&Dynamic「MW07 PLUS」レビュー

公開日 2019/11/28 06:00 折原一也
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豊かな情報量と音密度を丁寧に引き出す、ハイクオリティなサウンド

続いて音質をチェックしていこう。まずはiPhoneとペアリングして試聴した。宇多田ヒカルの『あなた』では、冒頭から圧倒的な音情報に満たされ、女性ボーカルの歌声とピアノが情感たっぷりに訴えかけてくる。ドラムの弾けるようなリズム感も見事。低域は迫力だけでなく、抑揚も伴って描き出す。

Bruno Marsの『24K Magic』を聴くと、全体の音の密度感と、それらをストレートに描写する再現力が聴いていて気持ちいい。重低音の沈み込みはパワーと音圧だけに留まらず、低音の中にある情報までも見通せるほどだ。QUEEN『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディの歌声にいつもより情熱的な響きがもたらされる。コーラスも含め、曲の抑揚と音場感が素晴らしく、ダイナミクスのある表現力だ。

豊かな情報量で、ハイクオリティなサウンドを実現している

RADWIMPS『グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子』は、冒頭のピアノからメロディにいたるまで、音の揺らぎすらも明瞭に描写する。歌声の存在感をしっかり発揮し、各帯域の音の分離もシャープで、コーラスの層まで見えてくる。

最後に映画ラ・ラ・ランドのジャズ音源『アナザ・デイ・オブ・サン』を聴く。楽器のハツラツとした鳴りっぷりと、音数が増えても余裕の表現力で、空間そのものをダイレクトに届けてくれる。ボーカルは男女ともクリアに再生され、ピアノも生音のようなリアルさがある。ウッドベースは深い沈み込みだけでなく、弾ける様まで感じられるほど情報量豊かだ。

MW07ではワイヤレス再生ながらサウンドチューンの妙で高音質にまとめ上げていた印象だったが、MW07 PLUSでは新チップの実力を使いこなし、正面から真っ向勝負。その豊富な情報量で高音質を狙ったハイクオリティなサウンドといえる。

さらにGALAXY Noteと接続し、aptXでの再生もチェックした。上述した楽曲全てにおいて、音のアタック感がより丁寧に質感をともなって表れ、曲全体の奥行きや立体感までも再現されるようになる。リスニング環境の整っている方は、aptX再生でのさらなる高音質をぜひ体験してみてほしい。



MW07 PLUSは、実に多方面な魅力を備えた完全ワイヤレスイヤホンだ。まず手にとってすぐ感じられるのが、従来モデルのMW07から踏襲されたプレミアムなデザイン。その斬新さと美しさは今なお一級品だ。そしてクアルコム社の最新プラットフォームの採用、ノイズキャンセリング/アンビエントリスニング機能を新搭載するなど、機能性も高い。

何より一番大きな魅力は、その音質だ。完全ワイヤレスイヤホンとしてストレートに、情報量志向のハイクオリティなサウンドを実現している。「デザイン」「機能」「高音質」、これら全てを高次元で備える製品は、世界中でもMaster&Dynamicの「MW07 PLUS」だけではないだろうか。

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