3種類のメッキが揃う最新NCF電源端子の魅力を福田雅光氏が検証
【AAEx2020 グランプリ受賞】フルテックの電源プラグ&コネクター「FI-48/46 NCF」シリーズ
重要パーツの進化と新しい音の魅力を実感
■3モデルそれぞれ魅力ある表現性に納得
電極を保持する構造材、NCF材による性能の向上は素晴らしいと思う。つまり、電流の流れない部分も、電源パーツは大きな影響を受けているということを改めて考えさせられた。NCF素材によって、ロジウムメッキタイプは大きく性能が進化した。また、銀メッキタイプも、電極の性質が発揮されて新しい音質を楽しませる。
これらの電源端子は、試聴レポートを実施した時点で、完成品の電源ケーブルとしてはまだ製品化がされていない。したがって、その音の魅力は自作して得られる世界であるため、ぜひ電源ケーブルの自作に挑戦してほしい。
Specifications
【共通】●ブレード/ナイフ部:純銅に各メッキ処理、α-Process処理(超低温処理&特殊電磁界処理)●定格:15A 125V/10A 250V AC●ハウシング:ステンレス合金削り出し(FI-48)、アルミ合金削り出しにブラッシング仕上げ+アルマイト処理(FI-46)、内部に特殊樹脂採用●本体:特殊樹脂、静電気対策特殊素材NCF調合●ケーブルクランプ部:特殊金属
【電源プラグ】●サイズ:本体長41.8mm×φ34mm×78.9mm(全長)●ケーブル適応径:6mm〜20mm●質量(ネット):(R)/(Ag)→約174.8g、(G)→約90g
【IECコネクター】●サイズ:本体長44mm×φ34.5mm×80.3mm(全長)●ケーブル適応径:6mm〜20mm●ワイヤー適用径:4mm(最大)●質量(ネット):(R)/(Ag)→約186.4g、(G)→約110g
【NCF素材について】NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)とは、ナノ粒子化したイオン化する特性の強い鉱物を、樹脂とハイブリッド化した構造素材。FI-50/FI-50M NCF(R)や、GTX-D NCF(R)、FI-06NCFの成り立ちの際にアコースティック・リヴァイブと共同開発。以降、オリジナルで着実にラインアップを充実させている
本記事は季刊・オーディオアクセサリー vol.175 WINTERからの転載です。本誌の詳細および購入はこちらから。