HOME > レビュー > 新設計レンズの “キレ” ある4K大画面を手頃価格で! オプトマのプロジェクター「UHD50」レビュー

高コントラストで色鮮やかな投写を実現

新設計レンズの “キレ” ある4K大画面を手頃価格で! オプトマのプロジェクター「UHD50」レビュー

公開日 2020/01/30 06:30 鴻池賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
UHD BDや新4K放送に加え、インターネット経由のストリーミング動画で格段にコンテンツが充実した「4K/HDR」。既に直視型テレビ製品は4K/HDRが当たり前だが、そのブームはプロジェクターにも到来している。少なくとも4Kの高精細映像は、テレビより大画面のスクリーン投射でより恩恵が大きいのは事実で、一度体験すれば誰もがフルHDに戻りたいとは思わないだろう。

発売中のプロジェクター製品を俯瞰すると、ハイエンドモデルからスタートした4K/HDRの波は、ミドルクラス、そしてエントリークラスへと広がりを見せていて、特に価格的にも身近な20万 - 30万円クラスは販売台数も伸びている。

今回紹介する「UHD50」は、日本国内で販売されるオプトマの4K/HDR対応モデルとしては、UHD65に続く第2弾にあたり、エントリークラスの位置づけだ。

オプトマ 4K/HDR対応プロジェクター「UHD50」 価格:240,000円(税抜)

DLP最新情報は《オプトマ公式サイト》でCHECK!

UHD65は比較的大型の0.66型DMDデバイスを用いてレンズをセンターにレイアウトにするなど、ミドルハイエンドのホームシアターを狙った製品だったが、本機では新たに0.47型を採用した点を特徴とし、コンパクトさとより身近な価格を実現している。売れ筋 “ど真ん中” に投入されたDLPタイプであり、気になる新製品だ。早速その実力をレビューしていこう。

新たに0.47型DLPチップを採用、レンズも新設計し高精細な4K投写を実現

UHD50は先述のとおり、0.47型のフルHD解像度DMDデバイスを用い、光学シフトによって4K解像度を達成したDLPタイプ。いわゆる「ネイティブ4K」ではないが、CTA(Consumer Technology Association)の認定を受けたもので、お墨付きを得た「4K」である。

輝度は最大2,160ルーメンと、UHD65やその他モデル、また同クラスの他社製品と比べても互角。HDR映像で重要な明るさの面でも安心できる水準だ。

レンズは0.47型DMD/4K向けに新設計されたという2群10枚のEDガラスレンズが自慢で、製品選びの際はキーになりそうだ。1.3倍の光学ズーム(厳密には拡大・縮小)機能を備え、100インチ画面時の投射距離は2.68 - 3.52m。標準的な焦点距離で設置位置を柔軟に選ぶことができる。レンズシフトは高さ方向のみで、100インチ画面時の場合は12cmのオフセットが可能だ。色域はDCI-P3対で80%とワイドで、映像を楽しむホームシアター向けとして満足できる水準だろう。

明るさ、焦点距離もホームシアター向けに設計された使い勝手の良い4Kエントリーモデル

HDMI入力は2系統で、ひとつが1.4a、もう一つが4K/HDR(60p)対応。HDRフォーマットはHDR10のみ対応とシンプルだが、放送(HLG)を見たい場合は、HLG→HDR10変換機能を備えたレコーダーやチューナーを利用すれば良く、これから機材を揃えるならば大きな問題にならないだろう。

背面の端子部

4K対応端子は「HDMI 4K」と記載されている

D-Sub 15ピンVGA端子も引き続き搭載するほか、音声の光デジタル出力(S/PDIF)を備えているのはユニークだ。給電用のUSB端子は最大1.5A対応で、スティック型ストリーミング端末の接続も考慮されている。総じて、UHD65がシアター専用ルーム向けとすれば、本機はリビングシアターおよび会議室でも利用しやすいカジュアル4Kモデルということができるだろう。

次ページ新設計EDガラスレンズの分解能も高く、小型ながら高精細な4K映像

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE