【特別企画】AQCOLORシリーズ最高画質を実現
高いレベルの編集作業を求める人に!BenQの実力派カラーマネジメントモニター「SW321C」レビュー
■作業効率を高めてくれる独自の付属アクセサリー
他にはないBenQ独自のユニークな付属アクセサリーの存在も見逃せない。それがPCモニターから独立したOSDコントローラー「ホットキーパックG2」だ。一般的にPCモニターの各種設定は、筐体ベゼル右下に設置されたOSDボタンで行うものがほとんどだが、正直、これがお世辞にも使いやすいとは言い難い。しかし本機は、付属のホットキーパックG2により、各種設定を手元でスムーズに操作することが可能だ。
また、ホットキーパックG2には、カスタマイズ可能な3つのコントローラーキーが備えられているが、デフォルトでは「1」にAdobe RGB、「2」にsRGB、「3」にモノクロと、3種のカラーモードが割り当てられている。そのため、キャリブレーションを行なったAdobe RGB表示で編集、Webでの見え方をsRGB表示で確認、モノクロ作品の仕上がり確認にモノクロ表示と、必要に応じてワンタッチでカラーモードを切り替えることができる。
一方、ほとんどのPCモニターではオプション扱いとなる遮光フードが、標準で付属している点もポイント。遮光フードは、余計な光の写り込みや反射を効果的に低減してくれるため、カラーマネージメントモニターの実力を引き出すには不可欠なアイテムなので嬉しい心遣いだ。作りもしっかりとしており、組み立てや取り付けも簡単。天面部にはスライド式の窓も備えており、フードを外すことなくキャリブレーターをセッティングできるように配慮されている。
本機は、作業しやすい32インチの大きな画面や、広い色域を持つ高精度のパネル、そして使いやすいキャリブレーションシステムにより、確実な編集作業を実践できる実力派モデルだ。階調もジャンプせず滑らかに再現するので、トーンカーブを使った微妙な調整も安心して行うことができた。映像制作にも適しており、写真から動画まで、高いレベルの編集作業を求めている人に特におすすめできるPCモニターといえるだろう。