[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第252回】
超激安ッッッ!“令和最新版”完全ワイヤレスイヤホンが想像の斜め上だった
▼ケースが本体?令和特盛ホン
そして最後はこいつだ!令和特盛ホン!完全ワイヤレスイヤホン+モバイルバッテリー+モバイルライト+モバイルファン!そのすべての機能を備えるまさにトータルコンプリートガジィェットッ!
……これ、モバイルバッテリーもモバイルライトもモバイルファンもぜんぶケース側の機能だし、もはやモバイルファンにモバイルライトもついててモバイルバッテリーにもなって「ついでに」完全ワイヤレスイヤホンも収納されてる的なアイテムなのでは?
とにかくそのように超多機能な令和特盛ホンであるが、最大注目ポイントはもちろんモバイルファン機能だろう。百聞は一見で問答無用!動画でご覧あれ!
これも意外とよくできているのでは!?その普及に伴い、加速度的に洗練されてきている最新のモバイルファン単体機には及ばないが、数年前に登場し初めてきたころの初期モバイルファンと同程度のレベルには達しているのではないだろうか。
回転数は二段階調整可能だけれど、どっちもうるさいし風量はほぼ変わらないといった残念さはあるし、バッテリーをファンに全振りして使ったとしても運転時間は最大5.5時間だ。
しかし、単体常用ファンではなく「完全ワイヤレスイヤホンの付加機能」としては十分な性能だろう。ファンに手などが当たって負荷がかかると回転が自動停止するなど、安全性への配慮もちゃんとされてたりする。これで2,000円だったのならぜんぜん問題ないのでは?
あ、そういえばイヤホンとしての音質とか興味あります?まあ一応伝えておきますね。
他の2モデルが聴き疲れないナチュラル系なのに対して、この令和特盛ホンはシャリっとした高域が特徴的。また高域のバックグラウンドノイズがシャーッと聴こえてくるのも、静かな室内では少し気になる。
が、“2,000円でモバイルファンでモバイルバッテリーでモバイルライトで完全ワイヤレスイヤホンまで付いてるアイテム” の音としては、文句など何もない。
■令和最新版、大勝利!
というわけで、どのモデルも悪くない!
もちろん完全ワイヤレスイヤホンとしての快適さや音質をしっかり確保したいのであれば、今なら1万円前後も出せば明らかにレベルが違う快適さや音質を備えた有力製品を手に入れることができる。普通ならばそちらを選ぶべきだ。
しかし別腹でこれもありなのでは? 例えば年末になれば、リモート忘年会なんて機会もあるかもしれないが、そういう場のプレゼント抽選コーナーの景品としては、こういったお手頃価格で意外と実用的だったり面白かったりするアイテムはぴったりかもしれない。
といっても、今回紹介した製品そのものはその頃にはもう売られていないことだろう…。だがその時には、さらにもっと面白げな新モデルが売られているかもしれない。それが「令和最新版」なのだ!
高橋敦 TAKAHASHI,Atsushi 趣味も仕事も文章作成。仕事としての文章作成はオーディオ関連が主。他の趣味は読書、音楽鑑賞、アニメ鑑賞、映画鑑賞、エレクトリック・ギターの演奏と整備、猫の溺愛など。趣味を仕事に生かし仕事を趣味に生かして日々活動中。 |
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