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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第253回】

おうち時間のエンタメを充実! 1万円で買えるデスクトップスピーカー5選

公開日 2020/08/14 06:40 高橋 敦
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小さな大定番、FOSTEX「PM0.1e」!

ではここからは、今回ピックアップした各製品のポイントを紹介していく。

まずは紹介するのはFOSTEX「PM0.1e」(直販価格:税抜7,850円)。同社パワードスピーカー“PMシリーズ”の最小最安モデルとして2013年に登場した「PM0.1」を2017年にリニューアルした、現在まで続くロングセラー製品だ。ちなみに「ちょっとリニューアルしつつのロングセラーなフォス製品」はだいたいハズレなし!

MacBook Air 13インチの隣に並べてこんなサイズ感

今回紹介する中でも最小サイズであり、設置性は圧倒的に強い! しかも本体自体がスラントしているため、そのまま置くだけでデスクトップ設置時にリスナーの耳に対しておおよそ適正な角度となる上に、仰角を調整するための追加ゴム足も付属。デスクの高さや聴取距離などに合わせ、さらにスラントさせることも、逆にフラットにすることもできる。

キャビネット自体がスラント

付属ゴム足でさらにスラントさせたりフラットにしたりもできる

ボリュームと電源スイッチを兼ねるノブは背面。なので常用するなら電源入れっぱなしに近い形での運用が基本となるだろう。アンプ出力は左右5W+5Wで消費電力も発熱も大きくはないので、本気で24時間電源オンでも、朝に電源を入れて寝る前に電源を切るみたいな運用でも、さほど問題はないかと思われる。

ボリューム0=電源オフとなるスイッチ付ポットを搭載

またFOSTEXは、PMシリーズとの組み合わせも想定してシンプル&コンパクトなボリュームコントローラーユニット「PC-1e」や、同じコンセプトでDAC搭載の「PC100USB-HR2」といったアイテムも用意。それらと組み合わせれば、ボリューム調整については手元ですっと行える。

筆者が自宅で長年愛用している「PC-1e」

というかそれらは別に同社スピーカー専用ではなく、デスクトップでのパワードスピーカー運用において汎用的に使える便利なアイテムだ。他社製品ユーザーも要注目!

一方で小型故に大口径ドライバー搭載でも2ウェイ構成でもなく、5.5cm口径のフルレンジ一発というところは弱み。スペック上の周波数特性80Hz - 35kHzは他のモデルに大きく劣るものではないが、体感としては特に低域側の物足りなさはある。フルレンジらしい低域から高域まで素直なつながりという美点もあるので、一概に弱点とは言えないが。

とはいえ、同社超小型サブウーファー「PM-SUBmini2」を追加してデスク下の足元にでも設置すれば、低域側の弱みはかなり解消できる。足元においても邪魔にならないサイズで、スペック的には40Hzまで低域を伸ばせるサブウーファーは貴重だ。

PM0.1eと並べても違和感ないコンパクトさのサブウーファー「PM-SUBmini2(税抜16,900円)」で低音増強も

最後に改めてサウンドの印象をまとめておくと、持ち味としては声や楽器の質感、手触り感の表現のナチュラルさ。良く言えば素朴、悪く言えば少し粗めの質感表現だが、嫌なざらつき感は出さず聴きやすい音色だ。

帯域的には前述のように低域側の不足は否めない。クラブ系のディープな低音に限らず、ポップスのバンドサウンドのベース等でもローカット感がある。なのでしっかりとしたローエンドがあってこそ成立するようなジャンルを好んで聴く場合は、サブウーファーの追加は必須。

しかし歌やギターを主としたサウンドであれば大きな不満は感じないだろう。また派手なアクション系とかではないドラマやトーク中心、すなわち「声」中心の映像コンテンツや、もちろん音声のみのラジオ的なコンテンツとの相性もよし。汎用性の高いサウンドだ。

次ページ続いて国内プロオーディオの雄、TASCAMの「VL-S3」!

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