【特別企画】手軽にアナログレコード再生を楽しむ
初めてのレコードプレーヤーに「オーディオテクニカ」がオススメな理由
■本格的にレコードを楽しむならマニュアル式の「AT-LPW50PB」
もう少し踏み込んで、より本格的なレコード再生を楽しんでみたい方は、オーディオテクニカ「AT-LPW50PB」という選択肢もある。同社のミドルクラスに位置づけられる、マニュアル式動作の本格的なプレーヤーだ。それに伴い、筐体や音溝のピックアップに重要なトーンアーム、そして回転を制御するモーターといった随所に、音質へのこだわりが見られる。
外観的にも、軽量で剛性の高いカーボンファイバー製のトーンアームと併せて、ピアノブラック仕上げの高級感ある仕上げが、本機の精悍なイメージを生み出している。
その精悍なイメージは音にも反映されており、楽器の姿や演奏を分離良く細部まで聴き取らせる、すっきり端正な音だ。
Perfumeを再生すると、重心の低いキックの音もアタックが潰れずに、輪郭が明瞭。その余韻もタイトにシェイプされる。歌声のリヴァーブは、空間に延びていく様もしっかりと聴こえる。同時に、声の仄かに温かさや湿り気感はそのままに、歌い手ひとりひとりのキャラクターの違いが明瞭に立ち現れる。
Deep Purpleでは、各楽器の配置に奥行きが生まれ、立体感がある。ギターは歪みの質感までも描き出され、ドラムはハイハットが刻まれる際の微妙なアクセントや音符と音符の隙間も、より細かく再現。アン・サリーも、高音質録音と45回転レコードの利点がさらに発揮され、より一層生々しい歌声を堪能させた。全体に音の粗さが取れ、一面的な迫力だけでなく、表情や余韻もしっかりと伝わってくるのである。
このようにプレーヤー各所がグレードアップしたことによる高音質に加えて、本機では、音溝のピックアップで最も重要となる「カートリッジ」の交換にも対応する。アナログレコードプレーヤーを使う醍醐味の一つである、さらなる音質の追求や、自分好みの音を楽しめることも本機のメリットだろう。
■“オーディオテクニカブランド” クオリティの安心感
オーディオテクニカのアナログプレーヤーの魅力は、製品トータルで見たときの音質や作りの完成度の高さと、手ごろな価格が両立していることだ。特に音質の作り込みに関しては、今回の2モデルにも標準で搭載されている、独自方式のVM型を含む各種高性能ピックアップ・カートリッジの製造を、長年にわたり手掛けてきた同社ならではのアドバンテージを感じさせる。
とりわけAT-LP60XBTは、シンプルで廉価ながら動作の信頼度が高く、手軽さでは右に出るものがない存在といえるだろう。そしてAT-LPW50PBは、同社らしい精悍な音の質感が外観とともに実現されていること、それが “オーディオテクニカブランド” のクオリティで実現されているという安心感は、プレーヤーを検討する際の大きな魅力だといえる。
レコード再生の世界は、フォノイコライザーアンプを選んだり、より繊細な音が楽しめるMCカートリッジ選びなど、さらなる音の楽しみの世界が広がっている。しかし、まずは好きなアーティストのレコードを、今回ご紹介したような、良質なプレーヤーで試すことから始めてみてほしい。