【PR】温かみ溢れる臨場感に満ちたリスニング体験を提供
名門TANNOYが現代に伝える“粋”。銘機6モデルのサウンドから音楽再生の根幹を探る
■贅を尽くしたフラグシップラインPRESTIGE。音楽からの熱い抱擁を受けるかのよう
TANNOYのフラグシップラインにあたるのが、PRESTIGE GOLD REFERENCEだ。1982年に登場した初代PRESTIGEシリーズからバージョンアップを続ける、同社中枢シリーズの最新ラインアップである。
全6機種中でもっとも小型となるAutograph mini/GRは、10cm径の同軸ユニットを搭載した、なんとも可愛らしいサイズながら、ハンドメイドによる上位機同等の作りのよさを持つ。キャビネットの豊かな鳴り感と共に、小型バッフル及び19mmの小口径チタニウム・トゥイーターの恩恵か、驚くほどに緻密な音世界が繰り広げられる。
Canterbury/GR は、PRESTIGEシリーズのセミ・フラグシップとなるモデル。235リットルもの容量と、その容積を囲うウォルナット無垢材による躯体の存在感は圧倒的だ。名門クルトミューラー社謹製のコーン紙と強力なALCOMAX-IIIマグネットによるウーファーユニットをはじめとする贅を尽くしたパーツの数々が、まさに、トップエンドたる風格を醸し出す。
サウンドは「圧巻」の一言。雄壮でスケール豊かな音楽表現は、まるで音楽からの熱い抱擁を受けるかのようである。響きに包まれるとはこのことだ。17世紀後半に建造されたシュニットガーオルガンで聴く大バッハのオルガン作品は、足鍵盤の低音域が巨大な渦のように押し寄せ、音の宇宙に身を投げ込まれたかのよう。
小編成のバロックオーケストラすらも、雄大なスケールで展開される。後期ロマン以降の大編成オーケストラの再生は、さぞかし圧巻だろう。また、弦楽や声楽の気品ある色香を帯びた美しさも特筆ものだ。眼前へと描き出される明瞭な音楽の余韻は、幽遠たる濃淡のグラデーションを描いて儚く散逸していく。鮮烈で素材の旨味溢れるその奥深いサウンドは、他のスピーカーでは決して味わえない、唯一無二の世界観を繰り広げる。
以上、全ラインアップの試聴を通して実感したのは、明確な位相表現に基づく明快さと、豊熟な低域再生能力だ。まさにこの両者こそが同社が描く音楽再生の根幹であり、これによって、同社が設立当初より掲げる「コンサートホールで聴く豊かで美しい響きを家庭でも」というコンセプトの実現が追求されているのだと筆者は理解した。
音楽が鳴らされている現場の響きに包まれるかのような、温かみ溢れる臨場感に満ちたリスニング体験を提供するのだ。現代のTANNOYスピーカーは、そんなサウンドとクラフトマンシップを堪能させる、稀有な存在なのである。
現在エソテリックでは、「STAY WITH TANNOY」と題して、夏の販売キャンペーンを開催している。キャンペーンは9月30日まで、ぜひお近くの販売店まで問い合わせして欲しい。
(協力:エソテリック株式会社)