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完全ワイヤレスでカセットを聴く新体験!Aurex「TY-AK2」は“全部入り万能オーディオ”だ
まずはFMラジオを聴取してみる。久しぶりに聴くと新鮮だ。受信感度は一般的なラジカセと同等レベルで、電波が届きやすい窓の際に設置するとノイズはほとんど感じない。
何より、温かみのある和らかな音調が心地よく、「スマホ+サブスク」といった最近の聴取スタイルとはまた違った楽しみを再発見できた。本機には圧縮音源のデータを補完し、音質をハイレゾ音源相当の周波数帯域と高解像度音に引き上げるという独自アップコンバート機能を備えている。こちらはラジオにも適用可能で、よりシャキッとして明瞭に感じられる。
次は本機の使い方として定番と言えそうなCD再生を試してみた。先ほども言ったように、見た目は昔風のラジカセといった風貌なのだが、そのサウンドは、先入観を打ち破る高音質だ。
筐体が樹脂素材で低域にやや緩い部分はあるが、量感が豊かで心地よく響く。バスレフ方式で、きちんと設計されているようだ。中高域は高解像度でスッキリと抜けが良く、音離れも立派。総じて、心地よく楽しめ、長時間聴いても疲れない音調は評価に値する。
また、CD再生にもアップコンバート機能が適用できる。この場合、ボーカル明瞭になって存在感が増し、余韻成分が引き出されることで広がり感が増す。ポップスなども軽快で、楽曲や気分に応じて使い分けると、楽しみが2倍になるだろう。
本機はカセットテープの録音・再生が可能だが、対抗するかのようにBluetooth受信機能も搭載しているのが、今風のラジカセらしく、そのギャップが面白い。スマホでYouTubeの音楽や映像を再生し、その音を本機で聴くといったこともお手の物だ。
試しにiPhoneと組み合わせてドラマも視聴してみたが、音声の遅延は少なく、リップシンクは違和感なし。受信時のコーデックはSBCに加えAACにも対応しているので、こうした使い方にもオススメできる。また低音がしっかり再生されるので、映画は迫力が増す。Bluetooth送受信のうち、受信時にはアップコンバートが適用できるが、本機能はここでも大活躍。配信かつBluetooth接続で劣化が免れない音源で本領を発揮し、鈍って不明瞭になりがちなサウンドを立て直してくれる。