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待望の小型・軽量フルサイズミラーレス、パナソニック LUMIX「DC-S5」レビュー

公開日 2020/12/18 06:00 桃井一至
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■人物も動物も瞬時に捉えるAF、手ブレ補正も効果抜群


一方、カメラを評価する上で欠かせないオートフォーカスは、日々切磋琢磨されていく技術向上に伴いさらに磨きがかかっており、従来の顔、瞳、人体に加えて、頭部検出までもフォロー。後ろ姿から振り返るなど、動きを予測しづらい子どもの撮影などで大いに役立つはず。

人物の検出も、表情が見えないくらい小さなサイズでもしっかり捕捉。さらに鳥、犬、猫などの動物も瞬時に捉える早技にも舌を巻く。また、動く被写体へのピント合わせに、一般的な「像面位相差AF+コントラストAF」でなく、LUMIX独自の「空間認識AF+コントラストAF」を採用している点も見逃せないポイントだ。

これはピント位置に対して、前後のボケを見ながらピントの移動方向を検出して、近づく、遠のくを判断し、画面の中の動きも読みつつ、予測までも加味する高度な方法で、スピーディーで確実なピントが得られるというもの。


撮影時は、捉えた被写体を追い続ける枠がファインダーやモニター内を移動し、これを眺めているだけでもピントの合った安心感とAIを活用した近未来が感じ取れて、撮影が楽しくなること請け合いだ。

また、ピントと共に気がかりなのが手ブレ。デジタル画像は簡単に拡大再生ができる分、少しのブレでも目立ちがちだ。同社マイクロフォーサーズ機の手ブレ補正機能は定評があるが、マイクロフォーサーズよりもサイズ、質量ともに大きなセンサーを持つS5で同様の効果を得るのは簡単なことではない。しかしこれに関しても杞憂に終わり、夜景撮影も手持ちで美しく鮮明な画像を残してくれた。


もともとミラーレスカメラはブレの要因になる可動部が少ないため、手ブレ対策に優位だが、メニューから「サイレントモード」を選択すれば、シャッターが電子式に切り替わり、ほぼ無音、無振動のまま撮影することも可能だ。

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