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機動力と描写力を両立! パナソニック、新「LUMIX Sシリーズレンズ」レビュー
■LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
SPEC ●焦点距離:20mm〜60mm ●絞り値:F/3.5〜5.6-F/22 ●最短撮影距離:0.15m(広角端から焦点距離26mm)、0.4(望遠端) ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ77.4mm×約87.2mm ●質量:約350g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL
最初に紹介するのは「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」(81,400円/税込)。性能を最優先させた「S PROレンズ」ではなく、性能とコスト、大きさを上手にバランスさせた「Sレンズ」に属するコンパクトズームだ。
フィルター径67mm、重さ350gと、最近のフルサイズ対応標準ズームとしてはかなり小型軽量に作られており、持ち出しやすいサイズ感を実現。S5のキットズームでもある。
最大の特徴は、やはり20-60mmという焦点距離設定だ。一般的にこのクラスの標準ズームは、24-70mmあたりの焦点レンジが多いが、本レンズは広角端が20mmまである。24mmに対してわずか4mmの違いだが、広角域では1mmでも違えば画角は明確に異なるため、このアドバンテージは大きい。
一方で望遠端が60mmまでしかないことに物足りなさを感じる人もいるだろうが、20メガ以上の高画素機が普通になった今、60mmで撮影した画像を70mmや85mm相当へクロップしても必要充分以上の画素がキープできる。
24mmまでしかないズームではどうやっても20mmの画は撮れないことを考えると、この焦点距離設定がいかに時代に即した、とても合理的なものであるかを理解できるだろう。
実際に使ってみると、画質は絞り開放時のピントの鋭さなどでS PROレンズに一歩及ばない部分はあるものの、それでも必要充分なシャープさと解像性能を備えている。ズームにしては二線ボケ傾向が少なく、ボケ味がいいのも美点だ。このコンパクトさと20mmまであるズームレンジはとにかく機動力が高く、軽快にスナップをすることができた。
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