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機動力と描写力を両立! パナソニック、新「LUMIX Sシリーズレンズ」レビュー
■LUMIX S 85mm F1.8
SPEC ●焦点距離:85mm ●絞り値:F/1.8-F/22 ●最短撮影距離:0.8m ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ73.6mm×約82mm ●質量:約355g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL
続く2本目は「「LUMIX S 85mm F1.8」(81,400円/税込)。パナソニックは、今後F1.8の単焦点レンズをシリーズ化することを表明しており、そのトップバッターとなるレンズである。
他に24mm、35mm、50mmがF1.8シリーズとして登場する予定となっており、レンズ外観のサイズやフィルター径を共通化することで、動画用レンズとして使用した際にリグが共用可能なほか、鏡胴パーツを共通化することで開発コストを抑えられるというメリットもあるという。
本レンズも、S PROレンズではなくSレンズということで、入手しやすい価格と小型軽量が魅力だが、だからといってS PROレンズに比べて露骨に作りが違うわけではなく、適度なトルク感のあるスムーズなフォーカスリングなど、操作感触は非常に良好だ。
写りは、絞り開放ではキチンとシャープな芯がありながらも、ガリガリに硬くならない、優しげな描写が非常に魅力的だ。85mmという焦点距離は別名ポートレートレンズとも呼ばれるくらいなので、本レンズの優しい描写設定は納得できる。
硬すぎる描写のレンズだと人物を撮影したときに髪の毛が針金のように描写されてしまいがちだが、本レンズではちゃんと髪の毛の柔らかさが伝わるような、適切な質感描写を得られる。
誤解しないでほしいのだが、優しい描写と言っても解像が悪いわけではなく、ちゃんと解像しつつも、決してエッジが硬くなりすぎない極上描写なのだ。
また、85mmくらいの中望遠レンズでは、必然的に画面内にアウトフォーカス部分が多くなるためボケ味も重要だが、こちらも非常に柔らかいフワッとしたボケ味で申し分ない。
次ページ3本目、小型軽量で可搬性に優れた望遠ズーム「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」