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【PR】フルサイズを身近にする「S5」と相性抜群のオススメ3本!

機動力と描写力を両立! パナソニック、新「LUMIX Sシリーズレンズ」レビュー

公開日 2021/01/22 06:00 河田一規
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■LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.



SPEC ●焦点距離:70mm〜200mm ●絞り値:F/4-F/22 ●最短撮影距離:0.92m ●フィルター径:φ77mm ●外形寸法:φ84.4mm×約179mm ●質量:約985g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL

3本目は「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.」(231,000円/税込)だ。70-200mmズームといえば、定番の望遠レンズだが、どちらかというとズーム全域F2.8の方が人気がある。しかし個人的には、本レンズのような全域F4の方が好みだ。なぜなら圧倒的に小型軽量で可搬性に優れるからだ。

フィルム全盛時代のように、仕事で使うリバーサルフィルムの感度が、ISO100から、せいぜいISO400程度だった頃には、F2.8の明るさは絶対的なアドバンテージがあった。

しかし今のように感度上限が高く、なおかつボディ側にも手ブレ補正が入り、レンズ側補正と協調することで超強力な手ブレ補正が可能になると、F2.8の御利益は相対的には小さく感じる。

もちろん深度の浅さを求めるならF4よりF2.8だが、それならF1.8等の単焦点とF4ズームを併用した方が使い方にメリハリが出て良いのではと思う。

と、F4ズームへの思い入れが深いせいで前置きが長くなってしまったが、本レンズの性能はその思い入れに違わぬ素晴らしさだった。

画質に妥協のないS PROレンズということで解像性能はどのズーム域でもパーフェクトだし、濁りの全くないヌケのいい描写を得られる。この性能がこのサイズのレンズで得られるのは心底スゴいなぁと思う。

アルカスイス互換のクイックシューとしても機能する三脚座は、ロックノブの回転からして高級感に溢れているし、ズーミングの回転感触にも適度なトルク感があって操作性についてもケチの付けようがない。


撮影ディスタンスの調整が難しい条件では、ズームの利便性が威力を発揮する。(焦点距離154mmで撮影)


この船体側面の綿密すぎる質感描写を見て思わず驚愕。本当によく写るレンズだ。(焦点距離200mmで撮影)


F2.8ズームに対するF4ズーム最大のメリットは小型軽量で機動力があること。特に手持ち撮影が多い人にはF4ズームの方が絶対にオススメ。(焦点距離200mmで撮影)


見慣れた赤レンガ倉庫も背景に新しいビルが作られ、今までとは違う景色になる。こういう構成的な構図を狙いたいときにもズームは便利だ。(焦点距離129mmで撮影)


被写体の質感を余さず伝えてくれる描写性能は本当にいい。(焦点距離200mmで撮影)


書き出しでも伝えたが、今回取り上げた3本のレンズとS5をバッグに詰めても十分にコンパクトなので、撮影を終始快適に進めることができた。

個人的には、撮影機材は適材適所だと考えていて、撮影目的や条件によっては大きくて重い機材も必要だが、足で稼ぐようなスナップ撮影にはどうしても軽くて機動力のある機材の方が向いていると思う。

例えば朝から夕方までカメラを担いで20キロ以上歩いた後、ごく何気ない被写体に出会った時にもまったく躊躇なくカメラを持ち上げる気力を残すためには、やっぱり軽くてコンパクトな機材じゃなきゃダメなのだ。

そういった意味で、今回試したS5プラス3本のレンズは足で稼ぐカメラマンにこそぜひ試して欲しい組み合わせだ。“フルサイズ=ある程度の大きさと重さは我慢”という図式も過去のものになるのかも知れない。

(協力:パナソニック)

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