【PR】ストイックな音質特化型ハイエンド
どんなイヤホンのポテンシャルも引き出す。iBasso「DX300」が示した次世代ハイエンドDAPの姿
Wi-FiとBluetoothの接続安定性は、「DX300に完全ワイヤレスイヤホンを接続してSpotifyを流しながら自宅で小一時間過ごしてみる」というテストで実際に確認できた。Wi-Fiルーターと同じ部屋にいれば再生が途切れないのは当然として、DX300をポケットに入れたまま隣の台所に移動して飲み物を用意している間も問題なし。
さすがにDX300を部屋に置いたまま玄関の郵便受けを見に行ったらイヤホンの接続は途切れたが、それは最新スマホであっても途切れてしまう状況だ。もちろんトータルでどれほどの安定性を出せるかは、ルーターやイヤホン側の性能、それらとの相性にもよるが、DX300側が足を引っ張ることはなさそうだ。
さて一方、室内とはいえ持ち歩いて使ってみて少し気になったのはやはり、その大きさ故の持ちにくさ。筐体右側の形状処理の巧みさのおかげで、左手で握り込む感覚で持って使う際には、音量ダイヤルもボタンも操作しにくいというほどではない。
しかし右手で持つと、その右手の親指でのダイヤルやボタンの操作は少し難しく、しかもその右手がダイヤルやボタンを隠してしまうので「右手持ちの左手操作」もやりにくい。まあこの点は、筆者自身は普段からポータブルプレーヤーもスマホも左手持ちなので、右手持ちでの扱いに不慣れだからかもしれない。
何にせよ、ディスプレイ大型化=筐体大型化はトレードオフなのでいたしかたのないところ。「持ちにくさを嘆く暇があったら大画面を楽しみまくれ!」がDX300に向き合う際のポジティブな姿と言えるだろう。
操作性の面でのポジティブ要素としては、これは以前のモデルからそうであったが、「Mango OS側での音楽再生画面とAndroid側で音楽再生に使うMango APPのインターフェースがほぼ同一!」という点を挙げておきたい。操作時に余計な迷いは生まれない。
ハイエンドポータブルプレーヤーの分野では、「Androidベースでストリーミング等にも幅広く対応するオールラウンダー」が主流になってきている。DX300もその流れに沿ったものであり、Wi-Fi接続下ではスマホと同じような使い方も可能だ。
そうありつつも、Mango OS起動時のDX300は極めてストイックな音質特化型ハイエンド機そのもの。デカくて重くて、音は最高。どんなイヤホンのポテンシャルも引き出す。昔ながらのiBassoの遺伝子が強く発現しており、当時からのファンも納得だろう。
現代的な汎用性も高めつつ、音質向上へのアプローチはより先鋭的に。DX300は次世代ハイエンドの姿を提示してきてくれた。それをどのように受け取りどのように活用するか。その先はユーザーに委ねられている。
(提供:株式会社MUSIN)