HOME > レビュー > 常に手元に置きたくなるDAP。HiBy第2世代のミドルモデル「New R6」の魅力とは?

【PR】デザインも回路設計も刷新

常に手元に置きたくなるDAP。HiBy第2世代のミドルモデル「New R6」の魅力とは?

公開日 2021/02/18 06:32 野村ケンジ
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


使い勝手強化で “サクサクと快適な操作”

もうひとつ、さらに進化した使い勝手のよさも本機の特徴だろう。まず、Android OSをベースにしつつAndroid SRCを回避するダイレクト出力などが盛り込まれた独自「HiByOS」が、Android 9ベースへとアップデート。Google Playにより音楽ストリーミングアプリやビデオアプリなど、ハイレゾ再生だけでなく、様々なコンテンツを幅広く楽しめる。

側面操作部

そして2.4GHz/5GHzのWiFiに対応し、DLNAやAirPlayのリモート再生が可能。BluetoothコーデックもSBC、AACに加えてLDACやaptX、aptX HD、UATなどにも対応し、ワイヤレスでも良質なサウンドが楽しめるようになっている。

このほかにも、スマートフォンにインストールしたHiByMusicアプリからNew R6を操作できる「HiByLink」や、暖かさや音の太さ、ボーカルの位置など直感的なイメージで音質調整が行える「MSEB(MageSound Eight-Ball)チューニング」など、使い勝手の良さに関しては格別といえる。さすが、HiByの最新製品だ。

側面にmicroSDスロットを装備

実際にNew R6を使用してみると、すぐにその扱いやすさに気がつく。SoCにミドルクラス・スマートフォンなどに採用される「Snapdragon 660」をチョイスしたことも功を奏しているのだろう、サクサクと快適に操作でき、様々なアプリが問題なく動作してくれる。タッチパネルの反応もなかなかだ。

SoCには「Snapdragon 660」をチョイス

PCとの接続時もすぐに反応してくれる。特に転送モード選択時の反応がここまで早いDAPはほとんどない。もちろんDAPなので音質の良さが最優先だが、常日頃から手元に置く製品としてはこういった “安定感” も重要なポイントといえる。

鮮やかでグルーブ感の高いサウンド

さて、肝心のサウンドをチェックしよう。イヤホンはfinal「A8000」を使用して、4.4mmバランスヘッドホン出力に接続した。

一聴して感じるのは、音の鮮やかさとグルーブ感の高さだ。さすがにフラグシップモデルのR8にはクオリティ面で差はあるものの、良好なSN感や歪み感の少なさ、深みのある抑揚表現によって、臨場感の高い、ノリのよい演奏を楽しめる。チェロやヴァイオリンはボーイングが強めで粘りのある音、ピアノは指の力が強めで弾みのあるタッチ。ドラムはハイハットが目立つ傾向の音色で、バスドラムのキックが力強い、キレのあるリズムを聴かせてくれる。

ヴォーカルを聴くと、高域の特徴がさらに顕著に感じられる。男性ヴォーカルは普段よりもハキハキとしたサ行強めのクールな歌声を、女性ヴォーカルはヌケがよく清々しさを感じる。それでいてパワフルさも併せ持つ絶妙なバランスの歌声だ。

総じて、クラシックなどの楽曲、女性ヴォーカルものがメインの人には、魅力的なサウンドキャラクターといえる。さらにMSEBチューニングを活用すれば、自分好みのサウンドに調整も可能だ。

基礎体力の高さで高級ヘッドホンも駆動

本機の基礎体力の高さを確認するべく、無理を承知で高級ヘッドホンとの相性もチェックしてみた。

オーディオテクニカ「ADX5000」を接続してみると、意外にもメリハリのしっかりしたパワフルなサウンドを聴かせてくれた。サ行の強さがそれほど気にならなくなるなど、素の音質としてはこちらのほうがウェルバランスに感じられるほど。

さすがにクオリティ面では上級な据置型のヘッドホンアンプに及ばないが、この音が屋外のどこでも、しかも手軽に楽しめるのは大きな魅力といえる。

New R6は煌びやか、R8は落ち着きのあるサウンド

参考までに、R8のサウンドインプレッションも追記しておこう。New R6が鮮やかで煌びやかな音色だったのに対して、R8は高域のキレの良さは残しつつも幾分ジェントルな、落ち着きのあるサウンドキャラクターにシフトしたイメージ。

「R8」

S/Nのよさ、歪みの少なさ、ダイナミックレンジの幅広さなどから、音質面でフラグシップに相応しいクオリティを誇っていて、特に生楽器の演奏は聴き心地のよいリアル志向のサウンドが楽しめる。「さすがはフラグシップモデル」といいたくなる貫禄だ。



このように、第2世代のHiBy製DAPは、音質的な魅力を増すとともに、使い勝手も向上させた、ウェルバランスな製品となっている。

なかでも「New R6」は、コストパフォーマンスのよいサウンドだけでなく、ボディサイズやOSの扱いやすさなどもあわせ、絶妙なパッケージングに仕上がっている。常に手元に置きたくなるような、魅力あふれる製品だ。


(提供:有限会社飯田ピアノ)

前へ 1 2

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE