PR人気シリーズ最新モデルの魅力に迫る
「良質な重低音」を楽しめる完全ワイヤレス、登場! JVC“XX”「HA-XC72T」実力チェック
ノイキャン性能も十分。中高域の騒音は前述のイヤーピースの遮音性だけでかなり抑えられるし、それに重ねてのノイキャンで中低域側の騒音もさらに抑え込まれる。
いわゆる外音取り込みの「タッチ&トーク」機能も用意。再生音量を下げつつ音楽再生は続けたまま外音も取り込むタイプだが、再生音量をグッと下げてくれるので会話にも支障はなさそう。
そのほかの注目点としては……
・テレワーク/通話周りでは「片側のみでの使用も可能」「通話中にL側1回タップでマイクミュート」が便利!
・ゲーム等に最適な低遅延モードも搭載!
・シリーズ最小最軽量でもバッテリーライフ確保!本体最大9時間!ケースと合わせて最大21時間!クイック充電にも対応!
・対応コーデックはSBCとAAC。
など。
低遅延モードへの切り替え操作「L側をすばやく5回タップ」は入力リズムが崩れると他の操作の誤入力になりやすい。だが使っていけば慣れるだろう。
試聴:“質の高い”低音再生。バスブースト機能が白眉
では、いよいよサウンドについて。
もちろんやや低音側に寄せられたバランスだが、実はそれほど極端に低音重視のバランスではない。低音の量を過度に増やすのではなく、低音の量と同時に質を高め、加えて他の帯域との兼ね合いを絶妙に調整することよって低音楽器の存在感を強める。このシリーズの重低音サウンドの印象はそのようなものであり、このXC72Tも同様だ。
そして音像の描き出し方は「やや柔らかめBくらいの鉛筆とやや強めの筆圧によるグイッと濃いめのタッチ」といった感触。言い換えれば「硬い芯でカリカリ描き込むタイプではない」ということだ。勢いがありおおらかなタッチの画風。いや音風?
そして強く強く注目してほしいのは「バスブースト」機能だ。同社イヤホン全般でこの機能の調整が実に巧みだが、このシリーズこのモデルのバスブーストは特に使いやすい。XXシリーズらしさを満喫するには「基本はバスブーストをオン、耳が疲れているときなどにだけ必要に応じてオフ」のような使い方がよいかも?と思わされるほどだ。
例えばRobert Glasper Experiment「Human」はサブベースと呼ばれる超低域成分も豊富な楽曲。このイヤホンはバスブーストをオフの状態でもその超低域までをバランスよく再生してくれる。
だがバスブーストをオンにすると、音場の底深くに響くサブベースが完全覚醒!この低音、ライブハウスだったらハコ全体が揺れるやつだ!という衝撃で目が、いや耳が覚める。
重低音×タフの個性がより強く輝くモデル
XX重低音サウンド+バスブーストの見事さはそれだけではない。バスブーストをオンにしたままヘヴィ系ではない普通のポップスのバンドサウンドなどを聴いても、ベースやバスドラムなど低音楽器がドッスンドッスンと過剰に大きく響きすぎて他の楽器の邪魔をしてしまうようなことがないのだ。
ブーストする低音の帯域設定が巧いのだろう。ポップス的なやや腰高の低音はブーストしすぎずにクラブ的なグッと沈み込んだ超低音はしっかりブーストといった印象だ。そして後者の超低域はしっかりブーストしても他の帯域の楽器の邪魔になりにくい。おかげでバスブースト常時オン運用でもほとんど問題ないわけだ。
シリーズの持ち味である「これぞ良質な重低音サウンド!」をたしかに継承。そしてそれがシリーズ最小最軽量ボディに収められていることこそ、このHA-XC72T最大の強みと納得させられた。
普通の完全ワイヤレスイヤホンのサイズ感に凝縮されたことで重低音×タフの個性がより強く輝く。そんなモデルの登場だ。
(提供:JVCケンウッド)