PRAVファンにも推奨したい開放型の最高峰
“高音質すぎるゲーミングヘッドホン”と呼ぶしかない。EPOS「H6PRO Open」でゲームも映画も極上体験
PCやPS5でのゲームだけでなく、映画や音楽の鑑賞にもピッタリ
では実際に装着して、ゲームをプレイしてみよう。まずPCと接続してアクションRPGの『原神』をプレイしてみると……もうBGMの音楽が流れ出した瞬間から非常に音質がいい。
BGMや風音など、距離の遠さや広がりの再現が見事で、オーケストラで収録されたBGMであれば、楽器のリズムや質感まで伝わるほどだ。音に包み込まれる感じではなく、ひたすらに遠い距離感が出るというのが開放型のメリットといえる。
バトル中の効果音も、メリハリ重視で尖っているわけではなく、EPOS流の情報量志向に徹底している。低音は迫力はあるがむやみに強すぎず、あくまで情報量を重視。おかげで、カメラ背後に回り込んだ敵の位置感もハッキリとわかる。
さらにキャラのボイスは柔らかく、情報量が豊富で声色のニュアンスも伝わる。原神ではフィールド上で操作をしないとキャラが話し始めるのだが、神里綾華(CV:早見沙織)のボイスなんて、声の優しいトーンも伝わってきて最高すぎる。
FPSゲームの『Apex Legends』では、H6PRO Openの音の良さが半端なく、プレイしていて思わずニヤリとしてしまう。ナチュラルではあるものの、極めて情報量が豊富で、距離感や定位感の再現も完璧といったところだろうか。
チャージライフルの強烈な発射音も音のキツさがなく、銃声が聞こえる音の位置や方向も、距離感まで空間の広がりとして伝わる。足音も尖らず柔らかいのだが、距離や位置もリアルに分かるのだ。そして、その足音自体まで音質良く聞こえてしまうのも素晴らしい。言うまでもなく、この音質がもたらす恩恵はプレイにおいて有利に働く。
PS5のコントローラー直差しでも高音質を楽しめる
続いて、PS5でもゲームをプレイしてみた。PS5付属のDualSense ワイヤレスコントローラーでは、コントローラーの下側に3.5mmのイヤホンジャックがあるため、こちらに接続して試した。
まずはオープワールドRPGゲームの『ELDEN RING』を試してみる。普段は緊迫感を高めるような控え目のBGMが流れているが……H6PRO Openを装着してプレイしていると、その音の距離感がしっかりと出てくるし効果音もいい。
実際にボスの一人「血の君主モーグ」に挑んでみたのだが、召喚した仲間が戦っている方角や距離が的確に再現される。カメラを回しながら戦っていても、敵の位置や距離感を掴みやすい。本機は音の表現にキツさがなく、むしろ情報量と空間再現に振り切っているところが、正確さを求められるプレイにマッチしているようだ。