PR独自立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」対応モデルが拡充
ソニー新サウンドバー「HT-A5000/A3000」徹底レビュー! 「立体音響の臨場感」がより身近に
豊かな低音を引き出す2基のサブウーファーも内蔵。さらに天井からの反射によって立体感をつくり出すイネーブルドスピーカーを筐体の左右端に配置した。なおフロントスピーカー、イネーブルドスピーカー、内蔵サブウーファーには、クリア、かつパワフルなサウンドが鳴らせるソニー独自の楕円形スピーカーユニット「X-Balanced Speaker Unit」を採用している。
本体の高さは67mm。ラックの上にテーブルトップスタンドを使って設置した、65インチのテレビの画面に被らないサイズ感になっている。HT-A7000に迫る立体音響体験の再現力を備えながら、テレビの足もとに省スペース設置ができる360SSM対応の新顔として注目だ。
HT-A3000の内蔵スピーカーシステムの構成は3.1ch。「X-Balanced Speaker Unit」を3基と、低音再生用のサブウーファーを2基積んだ。スリムなサイズを越えたエネルギッシュなサウンドが鳴らせる“本格スピーカーシステム”としても魅力的だ。
対応ブラビアとの組み合わせでサラウンド空間がさらに豊かに
ふたつの新製品が共通に搭載する、立体音楽体験を高める3つの機能をピックアップする。
ひとつはソニーのテレビ“ブラビア”シリーズとの連携によって実現する「アコースティックセンターシンク」だ。テレビをセンタースピーカーとして駆動させて、連動するHT-A5000/HT-A3000がユーザーを包み込む豊かなサラウンド空間を作り出す。
アコースティックセンターシンクに対応するブラビアは22年モデルからA95K/A80K/A90K/X95K/X90K(50X90K除く)シリーズ、および21年モデルからA90J/A80J/X95Jシリーズの各製品だ。
ソニーでは特に、画面そのものからクリアな音が鳴る「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」に対応するブラビアの4K有機ELテレビと組み合わせれば、アコースティックセンターシンクによる明瞭なダイアローグ再生がより活きるとしている。
対応するブラビアの背面にはアコースティックセンターシンク専用の3.5mmオーディオジャックがある。HDMIケーブルのほかに、製品に付属するケーブルによりHT-Aシリーズのホームシアターシステムをブラビアの専用端子に接続する。あとはホームシアターシステムの設定からアコースティックセンターシンクをオンにするだけでシンプルに楽しめる。
ワイヤレスリアスピーカー追加で360SSM再生
もうひとつの共通する注目機能は、別売オプションとしてソニーが販売するリアスピーカー「SA-RS5」、または「SA-RS3S」との組み合わせにより実現する360SSM再生だ。リスニング空間内に複数のファントムスピーカーをつくり出して、広々とした立体音響空間を作り出す。
特にHT-A5000は、本体に内蔵するイネーブルドスピーカーによる高さ方向への描写が加わり、いっそう豊かな没入感が生み出せる。ぜひリアスピーカーを追加して、映画館のクオリティに迫る360度全方位からリアルな音に満たされる没入空間をわが家で再現したい。
ソニーのリアスピーカーは音声信号の無線伝送に対応する。そのうえSA-RS5は内蔵バッテリーによる“完全ワイヤレス駆動”ができるので設置の自由度も高い。HT-A5000の本体と、リアスピーカーの上位モデルであるSA-RS5をセットとして揃えても合計金額が20万円以内に収まる。
HT-A5000とHT-A3000はどちらもサブウーファーを本体に内蔵している。そのため単体でも十分に肉付きが良く、かつスムーズな重低音が楽しめる。もしもアクション系の映画を見る機会が多く、大きな部屋にHT-Aシリーズを導入する場合は、ソニーのワイヤレスサブウーファー「SA-SW5」、「SA-SW3」を加えればよりサラウンド再生全体が引き締まるだろう。
そして3つめのポイントとして、どちらのホームシアターシステムも幅広いコンテンツ再生に対応していることにも注目したい。立体音響のフォーマットはドルビーアトモス、DTS:Xのネイティブコンテンツに対応する。ステレオ音声のソースからも「Vertical Surround Engine」と「S-Force PRO フロントサラウンド」により、立体的な音場感がつくり出せる。
スマホとBluetoothで接続して、端末に保存した楽曲や音楽配信サービスを手軽に楽しめる機能はHT-A5000とHT-A3000の両方に搭載されている。
さらに、上位モデルのHT-A5000はハイレゾ再生に対応している。本格的なオーディオリスニングにも打って付けのホームシアターシステムだ。
「360SSMのサウンドは情報量がケタ違いに豊富」
今回はソニーのふたつの新しいホームシアターシステムを、発売前にひとあし早く試聴する機会を得た。リファレンスとしてソニーの4K有機ELテレビ「A90J」シリーズから65インチのモデルを用意した。HT-A5000はテレビの足もとに美しく収まる。