HOME > レビュー > 光アイソレーターの大本命、テレガートナー「OPT BRIDGE 1000M」登場。ネットワークの音質改善の要

PR【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞<グランプリ>受賞モデル

光アイソレーターの大本命、テレガートナー「OPT BRIDGE 1000M」登場。ネットワークの音質改善の要

公開日 2022/12/23 06:35 生形三郎/土方久明
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ネットワーク関連業務機器で培った確かな製品開発力を生かし、ネットワークオーディオの世界に革新をもたらしてきたテレガートナー。光通信の専門家として20年以上の実績を誇るテレガートナーの最新アイテムは、話題の光アイソレートをワンボックスで実現できる「OPT BRIDGE 1000M」。その音質改善のポイントを生形三郎氏と土方久明氏が解説する。

TELEGÄRTNER 光アイソレーター「OPT BRIDGE 1000M」(価格:349,800円/税込)

光のプロフェッショナルによる新たな音質改善の可能性(筆者:生形三郎)



LANケーブル「MFP8 IE GOLD」や、ネットワークハブ「M12 SWITCH IE GOLD」、そして、各社のLANケーブルへのコネクター採用など、ネットワークオーディオ・アクセサリー界に文字通り旋風をもたらしてきた日本テレガートナーから、光アイソレーター「OPT BRIDGE 1000M」が登場した。

ネットワーク分野のスペシャリストであるテレガートナーは、元来、高度な光通信技術にバックボーンを持つ会社であり、実際に同社の光通信製品は、携帯電話用アンテナの基地局やデータセンターで採用されるなど、業務用途として幅広い実績を持つほか、近年では工場や高速道路の監視カメラのネットワーク通信にも活用されているという。今回の製品は、まさにそのプロフェッショナルな知見を生かした、オーディオグレードの光アイソレーターとなっていることが特徴なのである。

内部には高品位な変換回路を2基搭載し、その間をシングルモードの光ファイバーケーブルで接続するという構造を採る。この内部構造や使用パーツは、光の専門家であるテレガートナーならではの技術と、あまたの聴き比べ検証によって選び抜かれたもの。これによってユーザーは、本機にLANケーブル2本を指すだけで、光アイソレーションが実現できるアイテムとなっている。

OPT BRIDGE 1000Mのリアパネル。LANケーブルを装着するRJ-45端子が2箇所と、ACアダプターの口が2つというシンプルな構成

機能的には、オートネゴシエーション機能を搭載しており、10/100/1000Mbpsに対応し、全二重/半二重の通信モードを自動的に最適化できるものとなっている。加えて、本体下部のディップスイッチで通信速度や通信モードを固定設定することも可能。また、製品保障温度範囲−20度から+60度とされ、場所を問わずに設置できる信頼度の高い仕様になっている。

なお、本機は「オーディオアクセサリー銘機賞2023」でもグランプリを受賞、高い評価を獲得している。

他の関連機器とも並べて設置しやすい小型サイズ



試聴は、筆者宅で実施した。設置位置としては、スイッチングハブとサーバーとの間にOPT BRIDGE 1000Mを挿入してその音質変化を確認した。

生形氏の自宅試聴室に製品を持ち込み試聴。スピーカーはフォステクスのユニットを使用した自作モデルで、fidataのサーバーと汎用品のネットワークハブの間に繋いで音質を確認した

まず本体のサイズ感としては、適度な大きさの筐体で、他のネットワーク周辺機器ともまとめて設置しやすい印象だ。ケーブルの接続部には、オーディオグレードの重量級ケーブルを取り付けることを考慮して、ケーブルガイドが同梱されており、コネクタ部に思わぬ力が加わり破損を招いてしまうことがないように配慮されている。この点も、プロフェッショナルユースで数多くの導入実績を誇るテレガートナーならではの配慮と言えるだろう。

LANケーブルを装着した際には、根本が暴れてRJ-45ジャックとプラグを傷めないよう、コの字型パーツを同梱。ねじ止めすることで、より確実な結線を実現できるという配慮もされている

また専用のACアダプターが2個同梱されている。これは2つの内部回路をそれぞれ別の電源で駆動する仕様となっているためで、まさに電源部までもがアイソレーションされているというこだわりの仕様だ。

OPT BRIDGE 1000MにはACアダプターが2基同梱される。内部回路それぞれに給電することで、電源部も完全に分離しネットワーク由来のノイズを着実にアイソレートすることができる

音の質感はそのままに、音像や音場が総体的に向上



そのサウンドもまた、実にテレガートナーらしいものとなっている。簡潔に言って、実に規範的で着実なサウンド向上効果が得られるからである。本機を通してアイソレーションすると、音像や音場など、総体的な質感や透明度が、サウンドの質感はそのままに向上する印象なのだ。

光アイソレーションでは、S/Nや歪みなど、各種レンジなどの基礎能力の向上に加えて、オーディオ的な音色感の表出など、キャラクター自体の変化を伴う場合もあると筆者は感じる。その点本機は、そういったキャラクターの付与はなしに、先述の基礎能力のみが着実にアップするような印象を受けた。その意味で、非常にナチュラルかつ規範的なものと感じた。もちろん、使用環境の違いによってさらに効果の按配も変化してくるだろうが、基本傾向としてはそのようなものだと言えそうだ。

本機の登場により、ネットワークオーディオや周辺機器のさらなる進化や市場発展も期待できそうだ。さらに、ネットワークハブの新製品の開発も進んでいるというから期待も高まる。テレガートナーからの意欲的なプロダクトの登場を心より喜びたい。

次ページ土方久明氏も自宅でチェック!

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク