PR進化を続ける機能と音質
ディスプレイオーディオの最有力候補、カロッツェリア「DMH-SF700」を絶賛する理由
■情報量の豊富で見晴らしの良いサウンド、ソースを問わない“高音質”
今回はパイオニアのデモカーに試乗させていただき、ハイレゾ対応するセパレートタイプの「Cシリーズ TS-C1730SII」と、パワードサブウーファー「TS-WX140DA」を組み合わせた環境でDMH-SF700のサウンドを試聴した。音楽プレーヤーはLDACに対応するソニーのXperiaをリファレンスにしている。
音楽を再生する前に、本体設定のメニューから「タイムアライメント」を選択する。座席の位置に合わせて車載スピーカーによる音の聞こえ方を整えるディスプレイオーディオの機能だ。車載スピーカーの各ユニットはドライバーの座席からそれぞれに異なる距離に配置されている。タイムアライメントを行うことで座席にスイートスポットをつくり出すのだ。調整はマニュアルで1.4cm/ステップずつ、0〜4.9メートルの距離まで行える。ユーザーが自身で行っても良いし、音場調整に不慣れな方は導入時にカーショップに相談するとよいだろう。
デモカーで聴いたDMH-SF700のサウンドは情報量がとても豊かで、驚くほどに音場の見晴らしがクリアだ。音楽を再生したとたん、一気に車内の空気が澄み渡るような感覚を体験した。ドライブの爽快感が高まる。しっとりと潤いに満ちたボーカルの声がとても艶めかしい。口もとのニュアンスにマクロの領域まで近付くような臨場感だ。低音はタイトで骨太。弾力感あふれるビートが足もとから突き上げてくるような力強い重低音だ。
DMH-SF700には、USBストレージなどに保存した最大96kHz/24bitまでのWAV/FLAC形式のハイレゾ音源をネイティブ音質のまま再生できる機能もある。192kHz/24bitまでのFLAC、192kHz/32bitまでのWAV、DSD64/DSD128の音楽ファイルもダウンコンバージョン再生が楽しめる。
BluetoothオーディオやUSB、ケーブルでつないだスマホから再生する楽曲など、あらゆる音源をハイレゾ品質にアップコンバートする「マスターサウンドリバイブ」の機能についてもインプレッションを言及しておきたい。CD音源や圧縮率の低い音楽ソースは「モード1」、MP3のように圧縮率の高い音源は「モード2」を選ぶと、音楽再生に艶っぽさと立体感が加わる。ボーカルやアコースティック楽器など、質感をじっくりと楽しみたい音楽を聴く時に効果を発揮した。
ほかにもDMH-SF700には13バンドのグラフィックEQ、スピーカー出力レベル、ハイパス/ローパスフィルターのカットオフ調整など、老舗オーディオメーカーのディスプレイオーディオならではといえる、多彩なカスタマイゼーションの機能が揃う。DMH-SF700ならば好みのサウンドをとことん追求できそうだ。
カロッツェリアではディスプレイオーディオのラインナップとして5モデルを現在揃えている。画面サイズや機能性など価格による差異は設けられているが、共通するのは今回体験できた“高音質”の追求だ。エントリーモデルであってもこの設計思想にブレがないことが、カロッツェリアが支持される理由の1つだろう。
いずれを選ぶかは予算との兼ね合いもあるが、カロッツェリアであればどのモデルでも安心のカロッツェリアサウンドが堪能できるという点で、ディスプレイオーディオ選びの迷いを払拭してくれる。