PR徹底した振動対策などでさらに高音質化
CD再生もリッピングももっと高音質に。パイオニア新BDドライブ「BDR-X13J-X」レビュー
■音質にこだわりたい人のための外付けBD/DVD/CDドライブ「BDR-X13J-X」をレビュー
パイオニアの外付け型Blu-rayドライブの最新モデル「BDR-X13J-X」が登場した。マットなラバー塗装やアルミ削り出しインシュレーターなど、外観の質感が一気にグレードアップしているので違いは一目瞭然。正面パネル下部とインシュレーターには銅メッキ風のメタリックなラインが入っていて、オーディオコンポーネントと並べても違和感なく共存できるほど高級感のある外装だ。
グレードアップしたのは外観だけではなく、振動対策やノイズ低減策など、読み取り性能に直結する技術やノウハウが新たに導入されている。それらの対策によって、CDをリッピングするときだけでなく、リアルタイムでディスクを再生するときの音質まで改善できるという。性能アップをどこまで確認できるのか、検証してみることにしよう。
外付けの据え置き型だから当然なのだが、以前試したポータブル型ドライブに比べると大柄な筐体で存在感がある。そして、底面と正面を除く4面に施したラバー塗装の感触が上質で、それだけでかなり印象が変わるのだが、この塗装をトレイ面にも施しているのは予想外だった。「静音トレー」と名付けていることからも想像できる通り、トレイの振動対策としての効果も期待できる。
■振動対策やノイズ対策を徹底。随所にこだわりを投入
振動対策として目に見える効果を発揮するのがインシュレーターである。樹脂製ではなくアルミ削り出し材にダブルアルマイト処理を施した本格的な作りで、外観上の大きな特徴にもなっている。このインシュレーターによる垂直方向の振動低減効果は30%に及ぶというから、無視できない低減だ。
高速でのCDリッピング中に実際に本体に触れてみると、同じサイズでゴム製インシュレーターである従来機(BDR-X13J-S)に比べて低い周波数での振動が体感的には半分ぐらいに減っている印象を受けた。
設置面には滑り止めのクッション材を介して接触する構造なので、ディスクの出し入れで本体が滑ってしまうことがないし、本体の高さを確保することでイジェクトボタンを押しやすくなるメリットもある。
内蔵型モデル(BDR-S13J-X)から受け継いだノイズ対策の数々も注目に値する。さきほど紹介したトレイの静音塗装、内部も含むあらゆる箇所を黒で仕上げた「オールブラック筐体ドライブ」はその代表的な例で、後者はレーザー光の乱反射を抑える効果も発揮するという。
さらに低ノイズ電解コンデンサー、低抵抗フラットケーブル、同メッキネジなど、低ノイズのパーツ類を厳選して採用している点も見逃せない。また、USB-SATA変換を行う回路の基板上に構成した電源回路には新たにノイズフィルターを追加し、電源ノイズを3割ほど減らすことに成功したという。
次ページ試聴レビュー:従来機と聴き比べ。「音質は明らかに改善している」