PR徹底した振動対策などでさらに高音質化
CD再生もリッピングももっと高音質に。パイオニア新BDドライブ「BDR-X13J-X」レビュー
さらに、こちらもWindowsマシンだけの機能として「音楽CDいたわりモード」を本機に導入した点も見逃せない。微小なひびなど、劣化が生じているディスクは高速回転で大きな負荷がかかると劣化が進むおそれがあるため、このモードを選ぶことで回転数を下げて遠心力を低下させ、ディスクへの負担を減らすという仕組みだ。
CDは登場から40年を経ているので、実際にさまざまな劣化が報告されており、筆者の手元にも読み取りができなくなったディスクが複数存在する。そうなる前に大切なCDを守るという視点には重要な意味があると思う。
通常モードでは最大48倍速でCDを再生するが、同モードをオンにすると最大速度を半分の24倍速に抑えるという。24倍速に下げるだけで負荷の低減は約7割に及ぶというから、大切なディスクを再生するときはぜひオンにしておくことをお薦めする。
■「光ドライブはできるだけ良質な製品を選んでおくべき」
パイオニアのBDドライブでおなじみの読み取り精度を高める機能「PureRead」はもちろん本機でも利用できる。最新世代のPureRead 4+と、リアルタイム再生時に活用できるRealTime PureReadをともにサポートしている。
複数のアルゴリズムを適切に切り替えながらリトライを試みることで読み取りエラーを抑え、データ補間の頻度を最小に抑える効果を発揮するので、積極的に活用することをお薦めする。
前述のパーフェクトモードはエラー補間が避けられない場合にはリッピングを停止するもので、同モードで読み取りができた場合は、ビットパーフェクトなリッピングが実現できたことを意味し、大きな安心感につながる。
音源データの確保を優先し、エラー補正が発生する可能性があってもあえて読み取りを行うマスターモードも選ぶことができるし、PureReadの機能そのものをオフにすることも可能だ。
ちなみにPureReadがどのモードに設定されているのかはユーティリティソフトで確認できるが、本体のイジェクトボタンを2秒以上長押ししたときの青いLEDの点滅回数でも確認できる。パーフェクトモードは3回、マスターモードは2回と憶えておけばよい。
時代の潮流はストリーミングの普及に向かって動いているが、手持ちのCDライブラリの価値が下がることはないし、いまだ配信で入手できない音源が少なくないことを考えると、むしろディスクの存在価値は以前よりも高まっているとも言える。大切なCDの価値を末永く確保するためにも光ドライブはできるだけ良質な製品を選んでおくべきだと思う。
(提供:パイオニア株式会社)