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PR高音質化への飽くなきこだわり

“ビクター史上、最高傑作”速攻レビュー。「HA-FX550T」は『音楽の“生の感動”が引き出せるイヤホン』

公開日 2024/06/07 11:20 山本 敦
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HA-FX550Tはハイブリッド方式のノイズキャンセリング技術を採用する。カフェや雑踏に漂う人の声、エアコンのファンの回転音、自動車や地下鉄の走行音など様々なタイプのノイズをバランス良く消してくれる。

さらにANC特有のプレッシャーが少ない。音楽や動画のサウンド、ハンズフリー通話の会話音声がクリアなまま、ANCの影響を受けて聞こえ方が変わることがない。高音質イヤホンが搭載するANCの理想をかなえていると思う。

製品を装着したところ

右イヤホン側面のタッチリモコンをシングルタップすると、周囲の音を聞く機能(タッチ&トーク機能)が立ち上がる。オンにすると再生している音楽のボリュームを下げて、内蔵マイクが周囲の環境音を取り込む。

取り込み方がとても自然なので、イヤホンを耳から外した状態とほぼ変わらない聞こえ方だ。再びリモコンをタップすると外音取り込みが解除され、音楽のボリュームが元に戻る。

充電ケースに本体を収納したところ

アプリ連携でさらに多彩な使い方が可能



このコンパクトなワイヤレスイヤホンは使い込むほど、ビクターによる最先端のテクノロジーがこの小さな本体に詰め込まれていることに驚かされる。多彩な機能の数々には、iOSとAndroidに対応する「Victor Headphones」アプリからアクセスする。

再生音量を92段階の細かなステップから調整できる機能、動画と音声のずれを抑える「低遅延モード」もHA-FX150Tから引き続いだ。ユーザーが好みのサウンドをカスタマイズできるパラメトリックイコライザーや、タッチリモコンのキー操作を自由に割り当てられる機能などもアプリから利用できる。

高音質化への飽くなきこだわり。シルクを使った新開発の独自振動板を搭載



ビクターはHA-FX550Tのために新しいドライバーと音響チャンバーを開発した。

11ミリの大口径ダイナミック型ドライバーには、カーボンコーティングのベースに天然素材のシルクを付加した独自の振動板を採用する。その特徴はなめらかな音の質感に反映される。特に人の声の表情が丁寧に描かれる。

ドライバーを構成する磁気回路の設計やボイスコイルの材料にも、ビクターによる上級有線イヤホンのノウハウを惜しみなく投入したという。

さらにドライバーユニットの背面には、制振性能に優れるステンレス製の音響チャンバーを配置している。コンパクトなイヤホンの内部に豊かなサウンドを生み出すために、音響空間を自在にアレンジする知見はビクターならでは。クリアで透明なサウンドに磨きあげることによって、見晴らしの良い音場をつくり出す。

HA-FX550T音質レビュー(1):「ボーカルの温もりとシルキーな質感がとても心地よい」



HA-FX550TはLDACによるハイレゾワイヤレス再生に対応しているイヤホンなので、今回はGoogle Pixel 8aにペアリングして、Amazon Music Ultimateが配信するハイレゾ音源をリファレンスとして聴いた。

テイラー・スウィフトのアルバム「THE TORTURED POETS DEPARTMENT」から『I Can Do It With A Broken Heart』はボーカルの温もりとシルキーな質感がとても心地よい。口もとの表情が立体的に浮かび上がる。楽曲の世界観にすぐさま引き込まれた。

次ページHA-FX550T音質レビュー(2):5種類の「PROFESSIONALモード」を試す

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