PR5名の審査員が魅力を語る
HiFiオーディオを革新する新世代のプリメインアンプ、マランツ「MODEL M1」をVGP審査員が徹底解説
研鑽を積むクラスDアンプは流麗さと高いドライブ力を両立(岩井 喬)
リビングでも本格的な音楽再生を楽しみたいと考えた時に、フルサイズのプリメインアンプはサイズ面やデザイン的に設置が難しいという声を多く聞く。デザインとして過度に主張せず、省スペースでありながら、フルサイズと同等のクオリティを持つ理想像としてのプリメインアンプはないのか。その問いに応える存在がMODEL M1だ。これまでのコンポーネントの常識に捉われないコンパクトでシックな装いは新たなオーディオの在り様を示しているかのようだ。
このコンパクト化に欠かせない技術がクラスDアンプ(デジタルアンプ)だ。高出力・高効率で発熱も少なく、回路も小さくできる、まさにメリットだらけの手法だが、かつては音質に課題があり採用例も多くはなかった。しかしここ20年あまりで飛躍的に技術が向上し、高音質なクラスDアンプも数多く登場している。マランツでは2015年、ミニマムスタイルでありながら本格的なサウンドを実現したHiFiプリメインアンプ「HD-AMP1」でクラスDアンプを採用。それ以降クラスDアンプ方式の高音質化に取り組んできた。
MODEL M1はAxign(蘭)と共同開発した最新クラスDアンプを採用し、BTL駆動とも相まって流麗で艶のある躍動的なサウンドと高いドライブ力を両立している。力強さだけでなく、管弦楽器の余韻やボーカルにかけられたリヴァーブのニュアンスなど、リリース音の階調表現の細やかさ、丁寧な音運びにHiFiモデルならではの完成度の高さを感じる。
「MODEL M1」のココがすごい!
昨今、プリメインアンプを中心としてHDMI端子を搭載するモデルが急増中だ。テレビと接続して動画の音声も良質に楽しむためのものだが、これは何を隠そうマランツが開拓した新ジャンルのトレンド。そんなゲームチェンジャーたるマランツが繰り出す次の一手が、既成概念を打ち破り「HiFiオーディオを革新する」べく登場させたMODEL M1なのだ。
驚くのは、そのサイズ。オーディオコンポは慣例的に幅44cm前後になることが多かったが、近年のテレビボードはテレビの薄型化にあわせてコンパクト化の一途を辿っており、その幅では収納が難しくなってしまう。それを打破するために横幅サイズを約半分に凝縮したのだ。しかも、単に小型化するだけでなく、マランツがこの10年培ってきたクラスDアンプ技術を活かして、アンプモジュールそのものから新開発することで、品格あるスピーカー駆動を追求している。
さらに、筐体天面をメッシュ構造とすることで、音質と放熱性、そして、新たなデザインスタイルも実現した。加えて、物理ボタンを一掃し、設定から操作まですべてスマホアプリのみで一元管理するというスマート化を達成している。
このようにM1は、設置性や操作性を現代のライフスタイルに最適化しながらも、HiFiオーディオでしか味わえない音の愉悦を希求したモデルなのだ。M1のコンセプトは、これからのHiFiが目指すべき理想像のひとつといえるかもしれない。
HDMI搭載アンプの先駆けがこれからのHiFiアンプを提案(生形三郎)
昨今、プリメインアンプを中心としてHDMI端子を搭載するモデルが急増中だ。テレビと接続して動画の音声も良質に楽しむためのものだが、これは何を隠そうマランツが開拓した新ジャンルのトレンド。そんなゲームチェンジャーたるマランツが繰り出す次の一手が、既成概念を打ち破り「HiFiオーディオを革新する」べく登場させたMODEL M1なのだ。
驚くのは、そのサイズ。オーディオコンポは慣例的に幅44cm前後になることが多かったが、近年のテレビボードはテレビの薄型化にあわせてコンパクト化の一途を辿っており、その幅では収納が難しくなってしまう。それを打破するために横幅サイズを約半分に凝縮したのだ。しかも、単に小型化するだけでなく、マランツがこの10年培ってきたクラスDアンプ技術を活かして、アンプモジュールそのものから新開発することで、品格あるスピーカー駆動を追求している。
さらに、筐体天面をメッシュ構造とすることで、音質と放熱性、そして、新たなデザインスタイルも実現した。加えて、物理ボタンを一掃し、設定から操作まですべてスマホアプリのみで一元管理するというスマート化を達成している。
このようにM1は、設置性や操作性を現代のライフスタイルに最適化しながらも、HiFiオーディオでしか味わえない音の愉悦を希求したモデルなのだ。M1のコンセプトは、これからのHiFiが目指すべき理想像のひとつといえるかもしれない。
「MODEL M1」のココがすごい!
近年は個室をつくるより広いLDKをつくる人も多く、リビングでオーディオを楽しむスタイルが増えている。そうなるとテレビと融合させたくなるもので、マランツが他社に先駆けて製品化してきたHDMI/ARC対応のプリメインアンプがヒット。このニーズの背景を深掘りし、さらに進化した提案が、HiFi志向のアンプ「MODEL M1」だ。
筆者が注目したポイントはテレビ周りに設置しやすいコンパクトさを追求しつつ、eARC/ARC対応のHDMI端子を搭載していること。ARCはテレビに接続あるいは入力されたすべてのデジタル音声信号をHDMIケーブル経由でオーディオ機器に伝送するための規格。eARCはARCの上位規格で伝送帯域が広く、ブルーレイディスクに収録されることがあるロスレス圧縮でビットレートの高い高音質なDolby TrueHDベースのDolby Atmosもそのままのクオリティで伝送できる。
またHDMI接続は機能面で、接続した機器との電源連動や、テレビリモコンの音量操作でオーディオ側のボリュームが調整できるといったスマートな連携機能も魅力。
端的には、ユーザーは「MODEL M1」の存在を気にすることなく、ピュアなHiFi音声を手に入れられるということ。実際のサウンドはマランツの威信を感じるピュアサウンドで、大型スピーカーも楽々とドライブ。オーディオ機器が主張し過ぎることなく、テレビの音が飛躍的にハイレベルに引き上げられ、リスナーはただ浸るだけでよいのだ。ユーザーに寄り添いつつも高音質がもたらすエキサイティングな体験が手に入る。
M1の存在を感じさせずにテレビの音をHiFiにする(鴻池賢三)
近年は個室をつくるより広いLDKをつくる人も多く、リビングでオーディオを楽しむスタイルが増えている。そうなるとテレビと融合させたくなるもので、マランツが他社に先駆けて製品化してきたHDMI/ARC対応のプリメインアンプがヒット。このニーズの背景を深掘りし、さらに進化した提案が、HiFi志向のアンプ「MODEL M1」だ。
筆者が注目したポイントはテレビ周りに設置しやすいコンパクトさを追求しつつ、eARC/ARC対応のHDMI端子を搭載していること。ARCはテレビに接続あるいは入力されたすべてのデジタル音声信号をHDMIケーブル経由でオーディオ機器に伝送するための規格。eARCはARCの上位規格で伝送帯域が広く、ブルーレイディスクに収録されることがあるロスレス圧縮でビットレートの高い高音質なDolby TrueHDベースのDolby Atmosもそのままのクオリティで伝送できる。
またHDMI接続は機能面で、接続した機器との電源連動や、テレビリモコンの音量操作でオーディオ側のボリュームが調整できるといったスマートな連携機能も魅力。
端的には、ユーザーは「MODEL M1」の存在を気にすることなく、ピュアなHiFi音声を手に入れられるということ。実際のサウンドはマランツの威信を感じるピュアサウンドで、大型スピーカーも楽々とドライブ。オーディオ機器が主張し過ぎることなく、テレビの音が飛躍的にハイレベルに引き上げられ、リスナーはただ浸るだけでよいのだ。ユーザーに寄り添いつつも高音質がもたらすエキサイティングな体験が手に入る。
「MODEL M1」のココがすごい!
私がMODEL M1を批評家大賞に推す理由は様々ある。もちろんそのサウンドや高い駆動力、コンパクトさや製品の提案性も含めて、新機軸を打ち出している点が評価に値する。そのなかでもHiFiサウンドを求めやすい価格で実現していることも強く推した理由だ。HiFi品質にこだわらなければもっと安価な選択肢もあるが、フルサイズのHiFiアンプに比べても遜色ないレベルに達しているのは本作だけ。その工夫は多岐にわたるが、私が注目したのは樹脂を使う筐体設計だ。
アンプの筐体といえば金属で構成した“箱”が定番だ。マランツもプレミアムモデルではアルミニウムを採用するが、なぜアルミなのか。それは非磁性体の素材だからだ。というのも、内部基板などは磁気の影響を受けてしまうため、微細な電気信号がスムーズに流れるためには鉄のような磁性体の金属を使わない方が音質的に有利だからだ。だが、磁性体金属はもちろん、非磁性体金属のアルミよりも開放的なサウンドを実現するため、非磁性の樹脂を採用したというわけだ。さらに樹脂には成型のしやすさや磨耗性が高いなどの長所もある。
また天板が非磁性体のステンレス製のメッシュなのは、ファンレス設計ゆえに放熱性を高めるためでもあるが、開放天板(スケスケ天板)にすると、音も広がりが出るようになるという。小さいからと侮ってはいけない。細部にまで設計の工夫が施されているのだ。
デザインと音質を活かすため非磁性体の樹脂筐体を採用(林 正儀)
私がMODEL M1を批評家大賞に推す理由は様々ある。もちろんそのサウンドや高い駆動力、コンパクトさや製品の提案性も含めて、新機軸を打ち出している点が評価に値する。そのなかでもHiFiサウンドを求めやすい価格で実現していることも強く推した理由だ。HiFi品質にこだわらなければもっと安価な選択肢もあるが、フルサイズのHiFiアンプに比べても遜色ないレベルに達しているのは本作だけ。その工夫は多岐にわたるが、私が注目したのは樹脂を使う筐体設計だ。
アンプの筐体といえば金属で構成した“箱”が定番だ。マランツもプレミアムモデルではアルミニウムを採用するが、なぜアルミなのか。それは非磁性体の素材だからだ。というのも、内部基板などは磁気の影響を受けてしまうため、微細な電気信号がスムーズに流れるためには鉄のような磁性体の金属を使わない方が音質的に有利だからだ。だが、磁性体金属はもちろん、非磁性体金属のアルミよりも開放的なサウンドを実現するため、非磁性の樹脂を採用したというわけだ。さらに樹脂には成型のしやすさや磨耗性が高いなどの長所もある。
また天板が非磁性体のステンレス製のメッシュなのは、ファンレス設計ゆえに放熱性を高めるためでもあるが、開放天板(スケスケ天板)にすると、音も広がりが出るようになるという。小さいからと侮ってはいけない。細部にまで設計の工夫が施されているのだ。
「MODEL M1」のココがすごい!
Specification
●定格出力(8Ω):100W+100W●適合インピーダンス:4〜16Ω●入力端子:HDMI eARC光デジタル音声、アナログ(RCA) ほか●出力端子:サブウーファー ほか●対応ストリーミングサービス:Spotify、TuneIn、Amazon Music、AWA、SoundCloud●最大サンプリング周波数/量子化ビット数:192kHz/24bit(PCM)、5.6MHz(DSD)●Bluetooth:受信(Ver.4.2)、●AirPlay:対応●外形寸法:217W×84H×239Dmm●:質量2.2kg
(提供:D&Mホールディングス)
本記事は『VGP受賞製品お買い物ガイド』からの転載です。掲載にあたり一部内容をアレンジしています。
Specification
●定格出力(8Ω):100W+100W●適合インピーダンス:4〜16Ω●入力端子:HDMI eARC光デジタル音声、アナログ(RCA) ほか●出力端子:サブウーファー ほか●対応ストリーミングサービス:Spotify、TuneIn、Amazon Music、AWA、SoundCloud●最大サンプリング周波数/量子化ビット数:192kHz/24bit(PCM)、5.6MHz(DSD)●Bluetooth:受信(Ver.4.2)、●AirPlay:対応●外形寸法:217W×84H×239Dmm●:質量2.2kg
(提供:D&Mホールディングス)
本記事は『VGP受賞製品お買い物ガイド』からの転載です。掲載にあたり一部内容をアレンジしています。