パナソニック「ストラーダ CN-F1X10C1D」徹底レビュー!カーナビだけで車内が大満足のエンタメ空間に!

パナソニックによるカーナビ “Strada(ストラーダ)” のフラグシップモデル「CN-F1X10C1D」。10V型有機ELディスプレイを搭載し、Wi-Fi接続で各種ネット動画を簡単に楽しめるオンライン機能も装備、さらには「音の匠」音質チューニングなど、こだわりが詰まった同製品を、カーオーディオとオーディオビジュアルの両面に精通する評論家の野村ケンジ氏が徹底レビュー!
パナソニックのカーナビが大きく進化! その実力は?
パナソニックの市販カーナビといえば、地図やルート案内の分かりやすさや操作のしやすさ、エンタメ性能の充実など、ナビもAVも手抜かりのない万能選手として人気を集めている。
なかでも最上級クラスに位置するストラーダFシリーズは、上記に加えて画面の美しさや音のよさでも高い評価を得ている。そんなストラーダFシリーズのフラグシップモデルがリニューアルされ、最新モデル「CN-F1X10C1D」へと生まれ変わった。
「CN-F1X10C1D」の特徴をひとことで表すならば、“格段に向上した画質音質とニーズにマッチした最新システム” といった表現になるだろうか。
有機ELを採用する10インチサイズのフローティング・モニターや、車中とは思えない良サウンドを実現する「音の匠」など基本的なシステムはそのままに、ハードウェアの変更やシステムの改善を徹底して行うことで全ての “質” を向上。
同時に、YouTubeやPrime Videoなど動画配信サービスを手軽に存分に楽しめるシステムを導入し、「Apple CarPlay」と「Android Auto」に両対応することでスマートフォン連携も強化。より便利に、それでいてエンタメを存分に楽しめる製品に仕上がっている。
今回は動画配信サービスや音楽再生など、エンタメ系の機能性を中心に、その実力を紹介していきたいと思う。

ネット動画を手軽かつスムーズに楽しめる新ストラーダを試す
もともと、ストラーダのフラグシップモデルは唯一無二のブルーレイ対応カーAVとして絶大な人気を博していた。対して新フラグシップ「CN-F1X10C1D」では、物理ドライブが非搭載となっている。残念に思う人もいるとは思うが、これも時代の流れというべきか。事実、同社によればディスクの需要は年々減少しているのだという。
その代わりに充実しているのが、動画配信サービスなどへの対応や、スマートフォンを活用したエンタメへの対応だ。
というのも、「CN-F1X10C1D」では一般的なカーナビが(スマートフォンとの接続に)利用しているBluetoothやUSB接続ではなく、Wi-Fi接続による多彩な動画配信サービスを楽しめる、独自のWebブラウザ機能を搭載。
簡単操作でトラブルなく、かつスムーズな動画再生を楽しむことができる。実際、関東近県の街中取材ではYouTube画面のフリーズ、解像度の低下もなくHDクオリティの画像を楽しむことができた。 ※走行中は音声のみになります。
多種多様なコンテンツをかんたん再生
実はこれ、結構重要なポイントだったりする。スマートフォンで再生した動画を「Apple CarPlay」や「Android Auto」を利用してカーナビの画面で再生できるようにするようなアクセサリーも一部で市販されていたりもするが、スマートフォンとの相性などにもよる。その点、ストラーダはWi-Fiに接続すれば、オプション購入や配線などの手間もなく、画面にあるメニューボタンから動画配信サービスを選んで視聴できる。