機能や仕様の詳細を紹介
公式サイトには載っていない “ブルーレイDIGA” 11年秋モデルの進化点
■3ページ構成の「新スタートメニュー」を搭載。リモコンにタッチパッド採用
今回の新DIGAは操作性も向上した。メニューは文字とアイコンの分かりやすいボタンでメニュー表示を行う「新スタートメニュー」を採用。一つのページに9つのアイコンを置くことができ、計3ページ、27個までのアイコンを配置できる。さらにアイコンの配置はカスタマイズが可能で、メニューの背景も変えることができる。2種類用意された壁紙から選べるほか、本体に取り込んだ写真を貼り付けることも可能だ。
番組表のレイアウトも変更された。従来は画面左側に広告や現在視聴中の番組を表示していたが、これを上部に移動。その結果、画面幅いっぱいに番組表を表示できるようになり、視認性が大きく高まった。またリモコンの「停止」ボタンを押すことで、サブチャンネル表示の入り切りを変えることができるようになり、操作性がさらに向上した。
またBZT810より上位のモデルには、タッチパッドを搭載した無線リモコンを同梱している。このタッチパッドは、従来のカーソル操作だけでなくフリック操作にも対応しており、番組表や録画一覧、スタートメニュー、ダビングリストなどの画面で、フリック操作でスクロールやページ送りが行える。このタッチパッドは上下左右のカーソルと決定ボタンも兼ねており、下に押し込むこともできる。
■3番組同時録画中のDLNA映像配信が可能に
ネットワーク系機能では、DLNAのマルチタスク性能が向上した点が特筆される。新たに、3番組同時録画中でも、お部屋ジャンプリンクを使った映像配信を行えるようになった。
またDIGAの内蔵チューナーで受信した地上/BS/110度CSデジタル番組を、別室のテレビに配信する「放送転送機能」にも改善が加えられ、1番組録画中でも放送を転送することが可能になった。ほかにもマルチタスク性能や各種処理は大きく向上しているが、搭載しているUniPhier自体はこれまでと同じもの。ソフトウェアの最適化でこれらの機能向上を可能にした。
■他社製ムービーとの連携機能を改善
ビデオカメラからの取り込み機能も強化した。まずニュースでも伝えている項目としては、AVCHD ProgressiveやAVCHD 3Dに対応したことが挙げられる。対応機器を持っている、あるいはこれから購入するユーザーにとっては朗報と言えるだろう。
特筆したいのは、他社製ムービーとの連携が強化された点だ。従来のDIGAは他社製ビデオカメラとの親和性が低く、すでに取り込んだ映像が再び取り込まれ、HDD内に同じ映像が重複してしまうことがあった。今回のDIGAではこの点を改善し、新たに他社製ムービーでも差分取り込みに対応した。また、日付別の表示も行えるようになった。
さらにMP4の取り込みにも対応。MP4はTSに変換して取り込まれる。これによりXactiやパナソニックブランドのタテ型ムービーカメラから、直接DIGAへ映像を取り込むことが可能になった。
エコ性能では、高速起動の「クイックモード」(標準)をさらに進化させ、待機時消費電力を、11年春モデルの約4.8Wから、約4.4W(BZT810/710/BWT510/BRT210の場合)へと、さらに減らした。また省エネと操作レスポンスを両立させ、クイックモード標準時に、約1秒で「録画一覧」を表示させることが可能になったほか、トレイオープンも約1秒で行うことも可能になった。